匂いに関するイラモヤが多い訳が解明できた話
一個前のブログの話の続き。
高木さんに言われて無意識に飲み込んでしまったお願い事として1番に思い出したのが「お香炊いてええか?」でした。
言われてみればいつからか、私は匂いに関するエピソードが非常に多い気がする。
利用者さんの室内芳香剤の匂いに負けて仕事にならなかったり、自分の服には酔っちゃうから柔軟剤も使えないけど、好きな人の匂いはすごく愛着が湧いてみたり。
嫌な匂いがつくと本当に萎えるけど、勝負どころでは香水を味方につける。
好きも嫌いも等価と言わんばかりに、好き嫌いどちらのエピソードも結構多い。
それだけ匂いに執着しているということだ。
原体験を思い出す
私の原体験は父のタバコだと思う。と言ってもタバコが嫌だった訳じゃない。
今でも強烈に覚えているエピソードがある。
小学校5年生の時、好きな男の子に鞄の匂いを嗅がれて「お前の鞄タバコくせぇ!」と言われたことがとてもショックで、父に「タバコをやめてほしい」とお願いしたことがある。
でもまともに取り合ってもらえず、結局一度も聞き入れてもらえなかった。
それまで一度もタバコの匂いなんて気にしたことがなかった。生まれてこの方タバコにまみれた生活が当たり前だったので、好きとか嫌いとかそういう次元に入ったことがなかった。
私はそれ以来、タバコが大嫌いだ。
でもタバコが嫌いなんじゃなくて、タバコの匂いを嗅ぐとお父さんが私のお願いを聞いてくれなかったことを思い出すから嫌いなんだと思う。
高木さんのことも毎日嫌いだった
実は1年前の今日、高木さんが大動脈解離で大手術をした。(今じゃびっくりするくらい元気になってくれて嬉しい限りだが)
なので禁煙者になってちょうど一年になる。
それまでは本当に高木さんとよく喧嘩をしていた。というかそもそも私が喧嘩腰だったと思う。笑
だって高木さんの部屋はいつもタバコ臭い。何度も何度も外で吸ってくれと言っても聞いてくれなかった。
そういうところが父と被っていて許せなかったんだと思う。
「匂い」と「お願い事」
私にとって「匂い」や「お願い事を聞いてもらえない」が地雷になっていたと気付いた。
でも原体験を見つけた。小5の時の好きな子とのエピソード。
そりゃ大好きなパパを卒業して新しい人を好きになろうとした時の障壁がパパだったんだから死ぬほど憎かったろう。笑
でも見つけてしまったのでもうおしまい。
誰かの匂いでイライラしても、お願い事を聞いてもらえなくて腹が立っても「当時の私の痛みか…辛かったな10歳の私。」と理解してあげることができる。
今の自分が体感している痛みじゃなくて、当時の私の痛みだと分離するだけで全然違う。というか可哀想すぎて涙が出てくる。
だからこの痛みが来るたびに、今の自分くらいはさほど痛くない生活を送ってほしいと思う。
痛みが自分の人生に対して良い選択をしてあげるトリガーになる。
だって自分可哀想だもん。これ以上痛い痛いは痛いから嫌だし。
そういう風に考えてるから、今日も早く寝て明日も朝から掃除をすることができる。
もう21時過ぎてるけどね。おやすみなさい。