えさかで「寝る」を支援する本当の意味
自立センターえさかでは
「寝る」をはじめとした日常生活を整える支援をしています
時間通りに起きること
自分の身体にあった食事をとること
毎日運動をすること
毎晩入浴すること
などなど
利用者さんが自分で決めたなりたい生活を
送れるように支援しています
でも実は本当に達成してほしいのは
「整った日常生活を送ること」ではないんですよね
今日はその真意を書いていこうと思います。
日常生活がグダグダでも生きていける
利用者さんをはじめとして
精神に困りごとを抱えている人は
「別に眠れなくても働ける人は沢山いるでしょ」
「毎日風呂入れるようにならなくたって死なないよ」
と思っている人も少なくないかと思います
実際本当にそうで、
別に毎日外食でも、服着替えなくても
健康に元気に働いている人もいるのも事実です
でもえさかは自分の理想とする生活を
送れるように練習をします
それがなぜかというと
理想の生活を目指す過程を通じて
目標に向かうために戦略を変えることを学んでほしいからです
試行錯誤を学んでほしい
大事なことなので繰り返しますが
理想の生活を送るために
理想の生活を送る練習をするのではなく
理想の生活を送る練習を通じて
目標に対して自分が間違った戦略を取ってることに気付き
その戦略を変える生き方を身に付けて欲しいということです
精神疾患や発達障がいで悩む方の多くが
しんどくなる生き方だと分かっているにも関わらず
その方法を繰り返してしまうことで
更に生きづらさをこじらせているそうです
例えば職場で
□何度も自分だけ怒られる
□どこに行ってもいじめの対象になる
□何回やっても仕事が覚えられない
というのは、失敗する戦略を取り続けていることが
一因になったりしています
そしてそういった困りごとを抱えている人は
往々にして
自分の生活においても
苦しくなる習慣を繰り返しているそうです
例えば
□翌日辛いのわかってるのに夜更かしがやめられない
□定期的に衝動買いをして家計が苦しくなる
□部屋が散らかり、家にいても疲れる
このように戦略ミスを「変えられない」ことが
生きづらさの根底に根付いていたりするわけです
えさかではその同じ轍を踏む現象を減らしていくことで
生きづらさからの卒業を図っています
まずは自分の身の周りから
戦略ミスを「変えられない」のは
戦略を「変えたことが少ない」からなのかもしれません
もしくは
変えたことによる成功体験が薄いんだろうと思います
なのでまずは自分の身の周りのことから
試行錯誤して手を変え品を変え、達成する経験を積み
自分が変わることで自分を変えられるというスイッチを
芽生えさせていけたらと思っているので
「明日はどうやったら眠れるようになる?」と問いかけています
試行錯誤は対人場面でも活きる
戦略を変えることでハッピーになるのは
生活場面だけではありません
対人場面でもその効果は表れます
自分の選択を変えられるようになると
対人トラブルを自分で対処・解決できるようになるのです
おそらくどれだけ仏のような対人スキルを身に付けても
人と関わる以上、必ず何かしらのトラブルは付き物です
ただ
上手くいかないことが起きた時に
自分の選択を変えるスキルを持っている人は
トラブルに対して適切に対処・解決できるようになります
その柔軟性こそが
どこでも自分らしく生きていける人になる秘訣じゃないかなと思っています
なので今日も支援員は「寝るために今日は何をする?」を問いかけ続けます^^