受け取らないことで見える相手の世界
対人交流で言いたいことが言えなくなったり、後からもやもやが溜まる私に対して高木さんが教えてくれた攻略法は「相手の話を受け取るな」でした。
相手の話を受け取るな。そしたら気付けることがあるから。
笑うな。笑顔も相手の話を受け取ったことになってしまうから。
黙っとけ。どうしても言うなら「今は受け取らない」だけにしろ。
いやー無理無理。だって笑顔で相手とお話しするのが私のアイデンティティなんですけど…という反論を押し殺してやってみたら、素敵なことに気付いた私の備忘録。
受け取っていた世界
例えば、その場で言われたことが日本語として理解はできるけど、感情的にしっくりきていなくて、でも多分「ありがとう」とか「ごめんね」と伝えた方が良い場面だと頭で理解できているときってありますよね。
こういう時私は100%「ありがとう」「ごめんね」を相手に伝えて、家に帰ってからモヤモヤしていました。
…なんであの時謝っちゃったんだろう…
…てか謝ってほしいのはこっちも同じなのに…
…そもそもそんなこと言ってくる相手が悪い!
みたいな感じで、自分の発信したことと相手の発信内容にフォーカスされて、自分の発信を後悔し、相手を責める。結果としてイライラしたり、落ち込んだりしていました。
受け取らない世界
そういった場面のとき、笑顔を封印して「今は受け取らない」としっかり伝えると、その瞬間はめちゃくちゃ苦しいんですけど、家に帰ってからが全然違いました。
…そういえば相手はなんであんなこと言ったんだろう?…
…確かに謝ってほしい気持ちもあったけど、感謝できるところもあるなぁ…
…てか私も悪かったよな、むしろ私の方こそ謝れば良かったな…
受け取らないことで、自分がした発信に対する後悔や自責がないので、相手の発信内容だけでなく、相手の意図や想いにまで思いを馳せる余裕ができるんです。
焦点距離が長くなる。
だから相手の視点に立って物事が考えられるようになって、自分のことを省みることもできる。
やってみたら気付けることがあるってそういうことか。
苦しみの先に学びがあるってこういうことか。と思ったエピソードでした。