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社会人基礎力「働きかけ力」

こんにちは。支援員の宮崎です。

前回のブログ「主体性」に引き続き、えさかで学ぶ社会人基礎力のお話をご紹介していきます。

今日は「働きかけ力」についてですね。

定義と行動例

定義:他人に働きかけ、巻き込む力

行動例:「やろうじゃないか」と呼びかけ、目的に向かって周囲の人々を動かしていく

これらを見て前回から読んでくださっている方は疑問を持つかと思います。

前にふみ出す力の中の働きかけ力ですが、「社会人基礎力」の記事でもご紹介した通り、自立する力の一つなんですよね。

“働きかける”って他人が関わってくるのに、なぜ「チームで働く力」ではなく「前にふみ出す力」に入るのでしょうか?

なぜチームで働く力じゃないの?

人間は一人では生きていけない生き物で、必ず誰かに助けてもらわないと生きていけません。

だから誰かに助けを求める力が必要不可欠になります。

例えば分かりやすいのは赤ん坊。生まれたばかりの人間はご飯も一人で食べれないし着替えもトイレもできないので、誰からも教えてもらうことなく「泣く」という働きかけ力を発揮して助けてもらいます。

また大人になって出来ることが増えても完全に一人で生きていくってことはなかなかなくて、服も食料も誰かに頼って生きていっているのが現状です。

このように私たちは自立した生活を送るにも誰かに力を貸してもらう必要がある生き物なので、前にふみ出す力の中に働きかけ力が含まれているということになります。

では自立するために必要な「働きかけ」と、チームで働く「協力」という概念は具体的にどう違うのでしょうか?

働きかけと協力の違い

「働きかけ」は自分個人の目標を達成するために、誰かに力になってもらうこと。

「協力」は共通の目標を達成するために、役割分担をして取り組むこと。

「協力」は自分も相手も同じ目標を達成したいという気持ちが共通点になる一方で、「働きかけ」には基本的に働きかけられる側にはその目標を達成したい気持ちがある訳ではありません。

いわば相手に何の得もない状態から、どう助けてもらえるかを考えて助っ人になってもらう力が「働きかけ力」なのです。

あなたの働きかけは何歳レベル?

先述した通り、私たちは生まれた時から最強の働きかけ力を備えています。

「大きな声を出して泣く」という戦略です。

そこから床で泳いでみたり笑、テストの良い点と引き換えに交渉したり、お手伝いをして先に相手に借りを作っておいてみたり、相手を納得させるプレゼンをしたり…と、成長に伴い様々な戦術を身に付けていきます。

生きづらい人は、その働きかけ戦術がアップデートされていないかもしれません。

例えば相手が協力してくれるまで「黙る」とか「不機嫌になる」とか「泣く」とか。

相手に「それ以上不快を被るくらいならやった方がマシ」と思わせる戦略で止まっている人は、結果として上手くいかなかったりと生きづらい結末になってしまうでしょう。

働きかけ力が何歳で止まっているか、今一度振り返ってみるのも良いかもしれません。

呼びかけより効果的な働きかけ力

「アップデートするって言っても他にどんな方法があるか分からない!」という人に向けて、えさか流働きかけ術を一つご紹介します。

それは自分自身が目標に向かってまい進することです。

人が動く時って心が先に動いているんですよね。良くも悪くも先に“感動”が必要なんです。

じゃぁ相手をどうやったら感動させられるか?というと、自分が目標に向かって一生懸命頑張る姿を見せることが必要だとえさかでは考えています。

妥協したり楽する道を選んでいる人に「手伝ってくれませんか?」と頼まれても、ちょっと気が進まないですよね笑

むしろ自分が何も頼んでいなくても「私に何かできることある!?手伝わせてよ!」と声をかけてもらえるくらいが、お互い心地良く力を合わせていけるでしょう。

なかなか働きかけが上手くいかない人は、自分自身が一生懸命取り組めているかを振り返ってみてください。

まずは自分に働きかけよう

最後に、働きかけ力を苦手に感じている人に、管理者の高木さんは「自分には働きかけることが出来るのか?」と問いかけます。

つまり、人を動かすことを考える前に、まず自分を動かす力を身に付ける必要があるということですね!

皆さんはこういうことないですか?

自分の中にいる「サボりン」が風呂に入るのを渋ったり

「しょぼりん」が失敗したことにくよくよしてボイコットしたり

「ゆめみん」が今の自分じゃ到底出来ないことを叶えに行こうと暴走したり…

そういった自分が思い通りに動かせずに困っている人は、自分の中の自分に働きかけることから始めてみましょう。

自分が何をしたらやる気になるのか?

どんなことで萎えるのか?どうしたら萎えなくなるのか?

そういった自己理解の解像度を上げていくことが、結果として働きかけ力の向上し、応援してくれる人が増えていくことに繋がりますね。

以上働きかけ力のお話でした。

次回は実行力!

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