森さんが話してくれた「過去の手放し方」と私の話 | こてこてぽっかのみらいぶろぐ

森さんが話してくれた「過去の手放し方」と私の話

2021.08.25 / 自己理解

森さんとお話したことのおすそわけと、自分が思い出した自分語りを書こうと思います。

 

森さんが

「利用者さんによく“過去を手放す”って支援してるけど、自分も手放せてるか?って思って…てか手放すってどうやって?みたいな」

「お盆に帰省して、母とのことが解消されてなくて、なんか調子が良くなくて…」

「私は手放せてないってより“執着してる”んだなって思ったの、母親に執着しているって。だから最近執着について本読んだりしてるんだよね」

という話をしてくれました。

 

えさかの自立訓練ではよく「過去を手放そう」というテーマで訓練をしていたりします。手放せてないから、後ろしか見えなくて、未来が見えないという考え方。

 

過去って形があるものじゃないから、手放すって言ってもどうやって??って確かになぁ…と思いましたが、「執着する」ならしっくりくる感じもする。「過去を手放す」っていったら漠然としていて難しいけど、「執着するのを辞める」ならちょっと出来そうな気がする。

 

 

執着とは

 

「一つのことに心をとらわれて、そこから離れられないこと」と辞典には書いてあります。

 

他にも「手に入れたものに強く引かれて、そこから心が離れないこと」「失うことを恐れて、しがみつきたい気持ち」ともネットに書いてありました。

 

これ読んだとき、何かにつけて同じ言い訳を引き合いに出してる人のイメージが沸きました。いつも同じことで躓く人はもしかしたらそこに執着してるものがあるのかも…?

持っておかないと自分がもたない状態になってるってことだよね。フラッシュバックとか、地雷も執着になるのかな。

 

一つのことに囚われて、そこから離れられない状態から卒業できることが、執着の卒業であり、過去を手放したことになるってことよね。

そして不安で自分を変えられない(今の自分にしがみつきたい)状態から「何があっても大丈夫!」と思えて前に進めることも、執着からの卒業で、結果として過去を手放せてそう。

 

 

森さんから教えてもらった「執着」の進化系

 

お互いが執着し合ってる状態を「癒着」って言うらしい。

くっつきあって離れられない状態がすぐイメージ沸いた。めっちゃ怖い…

多分自分が執着をやめないと、色んな人にひっついちゃうし、向こうも執着気質なら、べっとべとになっていざという時に離れられなくなるんだろうな。

 

ふと思ったのが結婚。私は未婚だけど、親に執着してる状態なら、きっと彼氏に親を投影して、彼氏にも執着しちゃって、うまいこと結婚できたとしても相手にひっつきっぱなしで、相手も自分に執着してたら、自分が自立しようと思っても相手の執着がベタベタすぎて、気付いたころにはもう離れられない…みたいなホラーが起きそう。笑

 

多分私も何かに執着してるとすると、何かと癒着してしまう前に、執着体質を卒業したいわぁ…と思ったし、「過去を手放す」でしっくり来ない利用者さんには「執着」って言葉を使ってみようと思いました

森さんありがとうございます!

 

 

ここからは私の執着の話

 

私は過去に、発達障がいに執着していたから、全ての悪い出来事が自分の障害のせいだと思ってた。でもそう思ってて事態が好転したことなんて一度もないのよね。笑

執着するってことは時が止まるってことに似てるのかな。自分が成長しないという結果に繋がる気がするね。

 

あとは病気にも執着していた。何かにつけて病気になってたのは、病気という大義名分が立つから、何かと逃げることができる。(新卒時代の病院で、症例検討会の自分の出番の一週間前に腹膜炎を起こして5日間も入院したことがある。結果逃げれなかったんだけどw)

 

私の場合は「発達障がいだから~が苦手でしょうがない」という切り札に執着していたけど、いつかそのカードじゃ逃げ切れない壁が来て、「頭痛持ちだから」「気圧に負けやすいから」と次々と執着先を増やしていってしまって、結果としてべっとべとになって動けなくなる…みたいな苦しさだったんじゃないかなと思った。セコさ故の自業自得というのか、因果応報というのか…。

 

私の場合の「執着」ってのは「逃げるための切り札」であったし、執着を辞めるってのは、壁を乗り越える覚悟を持つというか、自分を変える踏ん切りを付けることになるんだろうなと思いました。

 


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