かけた時間が自信になる
今回はコンプレックスの話です。
以前友人と会話していたときに、こんなことを言われました。
「私は外国語学部に進学して英語力を身につけたけど、周りにいる外国語学部出身じゃないのに語学も堪能な人と比べると、自分の能力の低さにつらくなっちゃう…」
私も友人と同じく大学では外国語を専門に学んでいたのもあり、彼女の悩みはとても共感できるものでした。
そして私の場合は英語以外の事柄についても同じように、「それなりにスキルはあるし勉強だって頑張ってきた自覚もあるけど、もっとすごい人と比べると自分は大したことないよなぁ…」と落ち込むことが時折あるのを思い出しました。
自分よりも短い時間で色々なことに優れた結果を出している人に対する劣等感を手放すにはどうしたらいいのだろう?
これはよいトピックだと思い、早速高木さんに相談することに。
高木さんからの答えは
「かけた時間の分だけ、自信を持てばいい」というものでした。
その答えの根拠は2つ、「同じ能力を持った人たちは、能力の獲得にかけた時間も同じくらい」だということ。そして、「“時間のかけ方”は人それぞれ」だということ!
たとえば、洋楽が大好きで普段からたくさん聴いている人とそうでない人、同じ英語の授業を受けていても洋楽好きの人の方がリスニングの成績はきっと良さそうですよね。
要領が良いように(英語の学習に時間をかけていないように)見える人は、他の分野の勉強や趣味に取り組んでいるうちに、英語習得のための土台ができていたと考えられます。
この例のように、「英語の勉強」だけにフォーカスすると自分よりもかけた時間が短いように見える人でも、総合的に見れば自分よりもたくさんの時間を費やしているかもしれないのです。もちろん英語の勉強だけでなく、他のものごとにも同じことが言えるでしょう。
冷静に考えれば当たり前なのですが、私はこれまでそのことをすっかり見落としてしまっていました。
表面的なものしか見えていなかったから自分は他の人より要領が悪い、能力が低いと思い込んでしまっていたけど、ちゃんと「かけた時間分の結果」は出せていたのかも…と思うと、そこまで自分を卑下しなくてもいいかなと感じられました。