2022年12月「就職のための応用講座」
こんにちは。支援員の森です。
「就職のための応用講座」の後、
7階の集合プログラムで、利用者さんたちにブログ記事を作成していただきました!
前回のブログと同じで、
「就職のための応用講座の学びや気づきをブログを読んでくれた人に“伝わる”ようアウトプットする」という目的で作成しました。
社長と社員の視点から自身を見直す
今回「就職のための応用講座」を聞き、参加者がそれぞれの観点にて興味関心を掘り下げ髙木所長に質問を投げかけていった。私もどうしても気になると質問を行ったのが、「社長と社員」についての視点の捉え方についてである。
仕事においての『楽』をしたいに対して、普通は「やりたくない」「早く終わらせたい」「仕事を終わらせたい」などのその時間から離れたいと思っている。が、経営に携わる者や社長が感じている『楽』はそれとは異なっている。社長などが考える『楽』とは作業の効率化、合理化や簡略化のことを指している。例えば「この作業を2人でやるより1人でやるにはどうしたらいいか、その時にどんな方法を用いれるか」や「新しいシステムの導入により時間の短縮が可能かどうか」などである。社長などの人たちは、自分がいなくとも仕事が簡単に回せる方法を考え見つけられる思考法をしている。
なら、社長的視点・価値観を持ち合わせてない人材は不必要なのかとの疑問もあるが、人材に不必要な人は存在しない。社長的価値観から生まれたアイデアを実行してくれる人がいないと、せっかくのアイデアも頭の中で終わってしまう。この実行してくれる人は社長とは別のタイプの人材であると互いの苦手を補強してくれる人が望ましい。ここでは社長をASD型、社員をADHD型と置き換えると、世の中は凸凹な人たちの協力あって社会が動いている。大企業などの大きい会社だと、社長の代わりに直属の上司のタイプにての相性で判断ができる。ASD型、ADHD型が重なりその組みの積み重ねによって大企業の大きな仕事をこなすことができている。必ずうまくいくことだけでなく衝突もある、その時必要となるのが『目的』となる。この目的がそれぞれに共有されてるならば、例え意見の食い違いが起きても、それぞれの特性で協力していけるだろう。そのためにも自身の特性というのは把握しておいた良いと思われる。
私自身、そこまで特性についてちゃんと把握しきれてなかったように自身を振り返りました。とにかく上から言われたことをやるに集中していたなと。それでいつも疲れてしまっていたなと。なので私は、自分の特性については自分自身がしっかりと把握しておかないと思わされました。
人生で働く割合が少ないという話
講座の中で、高木さんに「人生で働く時間は何割くらいだと思う?」と言う内容を質問されました。私は「3割くらい」と答え、少ないかと思いましたが、「多い」と指摘され、驚きました。
後日、社会人になってから自分がどのくらい働いていたかざっと計算してみると、2.5%しか働いていないことが分かりました。ここで、働くことを重く考えていたことに気づきました。
人生80年だと仮定して、後30年働いたとしても、人生の割合で9%しか働かない。つまり、仕事以外の時間の割合の方が多いので、私生活を大切にした方がいいのではないかと思いました。
他の利用者の方に意見を聞くと、大体の方が私と同様で、働いていた時間の割合が少ないことに驚き、私生活を大事にした方がいいと思ったとおっしゃっていました。しかし、Aさんは「働いていた時間が少ないのは驚いた。しかし、同時に1割にも満たない仕事の時間でさえ上手く過ごせなくて病んでしまったのに、残りの時間を充実させることなんて出来るだろうか」という疑問が出て、やはりまずは仕事の時間を充実させるにはどうしたらいいか考える必要があると思ったそうです。
私は高木さんの話を聞いた時は、私生活を大事にしよう。としか思いませんでしたが、Aさんの意見を聞いて、仕事の時間を充実させることと、私生活を大切にすることの両方が大切なんだと考えを改めました。
仕事を充実させる方法はまだ見つかっていないため、これから探していきたいです。私生活では、休日にも仕事のことを考えてしまい、私生活をないがしろにして病んでしまいました。もちろん、仕事をきっちりこなすことも大切ですが、勤務時間以外は仕事のことはあまり考えないようにし、自分の好きなこと(旅行、運動や散歩、ストレッチなど)を実行して、仕事と私生活の切り変えを行いたいと思います。
試用期間は『上手く耐えるもの?』
12月に行われた『就職のための「応用」講座』にて、私は昨年の今頃に通っていた経理事務の職業訓練校での実務実習で最初に言われた、「試用期間を上手く耐える方法を教えます。」と言われたことに疑問を持っていた為、いくつかの長を兼務しておられた、髙木さんに、「試用期間だけ上手く切り抜けられる、それだけでよいのでしょうか?」とお聞きしました。それに対する髙木さんの答えは、「3〜6ヶ月の辛抱では駄目。一生働くとして長期スパンで考え、遠く(何年か、10年後など)を見るようにし、自分のレベルを上げるようにする。」とおっしゃられました。
その「自分のレベルを上げる。」とは社内で必要とされる人間になる、そして「理想の自分になること」だと後に言われました。
「理想の自分になること」が分からずに動かないのが駄目で、何でもいい、違ったら変える、…とPDCAを回して試行錯誤を繰り返していくこと、だとも言われ、私はそれが社会人としての進歩、成長だと思いました。
試用期間は長期スパンで見る中のほんの通過点にしか過ぎない、また自分がその会社を見極める期間でもあると、今回の講座を通して知りました。
面接でのエピソードトークについて
私は講座の中で高木さんに「面接でのエピソードトークは現在から時間があいたものでも良いのか?」という質問をしました。
面接では「業界・企業の志望理由」「これまで熱心に取り組んだこと・困難を乗り越えた経験」などを伝えるために自分のエピソードを話すことがあります。自分としては上記のテーマに結びつくのは学生時代の経験が多いのですが、それを面接官に伝えたときに「ここ最近は大して実のある経験をしていないのか?」と、悪い印象を持たれないか不安だったのが上記の質問をした理由です。
この質問の答えとして、高木さんはIT関連の会社を立ち上げた経緯を、お若い頃の経験をまじえて話してくださいました。高木さんはご自身が子供の頃や公務員時代に身のまわりで過労死した人が何人も出た経験から、「過労死してしまう人を減らすために、仕事を効率化するシステムを作りたい」という想いでIT系の仕事を志したそうです。
このエピソードは何十年も前の話なのにとても説得力があり、高木さんの強い想いが伝わってきました。私は高木さんの回答を受けて、面接のエピソードトークは「現在からどれだけ時間の開きがあるか」よりも、「説得力」と「一貫性」が大事なのだと考えを改めることができました。
高木さんのお話は人の死に関わる重い内容ではありましたが、高木さんが私に伝えたかったことの本質は、「表面的な経験の軽重にかかわらず、自分が日頃から大事にしてきた想いや価値観を、自身の経験を通して伝えることが重要である」ということだと思いました。今までは自分に壮大な成功体験や珍しい挑戦の経験がないことで自信が持てずにいましたが、面接では自分の軸を裏付ける経験を伝えられたらいいことに気づき、以前よりも面接に前向きな気持ちになれました。
私もこれからもっと自己理解を深め、「自分がずっと大切に持っていた想い」を見つけて、自分の軸を確立していきたいと思いました。
迷惑をかけたくない軸がある
私が質問した内容は「迷惑をかけたくない思いがあり、手放すには何が必要ですか?」です。
高木さんから教えていただいた内容は、迷惑をかけたくない軸を手放して、理想のなりたい自分を見つけること。そして、見つけるのに良くないのは、動かず探し続けてしまうこと。動かず探し続けるのではなく、仮初でも理想のなりたい自分を決めて、3年、5年、10年という長期間で設定しPDCAを回して進んでいくということでした。
私の感想としては、腑に落ちませんでした。なぜなら、仮初でも理想のなりたい自分を設定し長期間でPDCAを回したことがないことにより、やったことのない怖さがあるからです。なので、今の私ができることは、訓練のなかで実践している内容を長期間で設定し、PDCAを回す練習をすることだと気づきました。そして、訓練の中で取り組み、身につけていこうと思います。
この後、私の質問への感想を利用者さんから聞きました。
Aさんの感想「私もこれまで理想の人生や理想の自分のことについて全然考えてこなかったので、いきなり"理想の自分を設定をする"のは、すごく難しく感じます。そんな中で、訓練を通して自分の課題に向き合い解決していくことで少しずつ理想の自分を具体的していくという今回Cさんが考えた方法は、とても現実的で私も同じように自分の理想を明確化していきたい思いました。」
Bさんの感想「高木さんからの回答に自分は納得していませんって言えてるのが面白い内容だなと。自分軸、他人軸ってのは、自分の中でもある課題なのでどうしようかなと思います。」
利用者さんの感想を通して、気づかされたことが2つあります。
1つめは、ブレない自分を確立するのは大事だという前に、私はまだ前を見たくないということ。
2つめは、理想のなりたい自分を決めても、他人軸があるかもしれないということ。
まだ他人軸が強いですが、少しずつ訓練していこうと思います。
再び、森です。
今月の集合PGは、途中で路線変更したり、ちょっとバタバタでした。
いつかこの話も文章にまとめられたら良いなぁと、思っています(思っては、います!!)
いつも自立センターえさかのブログ記事を読んでいただき、ありがとうございます!
来年もよろしくお願いいたします。
どうぞ、良いお年をお迎えください~!