集合プログラム~共同制作でえさか新聞を作ろう~
こんにちは!支援員の宮崎です。
先月書きそびれていたのですが、毎月最終週は共同制作というプログラムを実施しています。
昨日今日は10月に引き続き2回目の「えさか新聞づくり」でした!
利用者さんの取り組みの中で出た違和感が、全てが一つの課題に収束するということが分かったので、ブログに書いていこうと思います。
ちなみに制作したえさか新聞はこちら↓
多くのモヤの根源にある課題
なぜそのレイアウトにしたのか?
全部で3時間あった制作時間でしたが、まず初めに取り掛かったのがレイアウトでした。
2人がレイアウト案を準備してきていたようで、結果的に2人の案を足して2で割ったレイアウトになったようでした。
そこで大事なのがなぜそのレイアウトにしたのか?です。
「支援員が作っているえさか通信を真似したので」
「集合プログラムと職業準備性ピラミッドを載せようと思ったので」
とのことでしたが、大事なのは、誰に何を伝えるためにそうしたの?という観点です。
誰に何を伝えるために、えさか通信を真似したの?(ちなみにどこを真似したの?)
誰に何を伝えるために、集合プログラムを載せようと思ったの?
誰に?何を伝えるか?がないと、作品に魂が入っていきません。
どれだけ濃い内容を掲載しても、いまいち上っ面っぽい感じが否めなかったのは「何を届けたいのか?」という想いが薄かったからではないでしょうか?
「福祉サービスを検討している人に、集合プログラムの楽しさを伝えることで、えさかに興味を持ってほしい」
「今働いているのが辛い人に、自立訓練で学べることを伝えることで、人生の選択肢を増やしてほしい」
のような具体的な想いがあると、レイアウト案の時点でも、検討の議論がしやすく、足して2で割るというどちらの案も中途半端になってしまうことがなくなります。
今回は「誰に?」「何を?」というところが決まっていないことが根源となり、さまざまなトラブルやモヤモヤが起きている感じがしました。
想いが固まれば、方針が具体的になったかも
高木さんが何度も言っている「目的・目標・方針・計画」を言語化して、制作に取り組めたのはとても良かった!!
にぎやか商店街のプログラムの際に伝えた「同じ絵を見て議論しよう」が出来ていて、一歩前進ですね。
先程お話した「誰に何を伝えたいか?」というところが明確にできていたら、方針の
・宣伝文句を凝る
・わかりやすい紙面を作る
というところがもう少し具体的になって、制作がスムーズに行ったかもしれませんね。
文章の添削方法について
新聞の内容について、みんなで確認しあうという作業がありましたが、なかなか確認がテンポ良く進まず、意見が割れてしまっていました。
利用者の皆さんは、どうしたらスムーズに確認できたのか?そこに必要なのは何を基準にどう確認したのか?が肝になります。
話を聞いてみると「訓練内容の紹介をしたい派」と「自分が学びたいことを書く派」で利用者さんの中で方針が分かれていたみたいです。
「誰に何を伝えるための新聞か?」ということがまとまっていたら、その軸に沿って確認が出来ましたね。
「みんな同じこと思っているだろう…」という思い込みや自他境界の薄さが、すれ違いを生みます。口に出して合意を確認することが結構大事ですよ。
新聞づくりだけの話じゃない
「誰に何を?」という観点は、集合プログラムに限った話ではなく、働く上でも非常に大事な観点になります。
「誰に何を提供するのか?」ということが具体的になっていないと、ふとしたことで、目的意識が「怒られないため」「認められるため」にすり替わっていき、全ての行動が裏目に出てしまうことになります。
6W3Hまで詳しく言語化しなくても良いですが、せめて「誰に?何を?」というところは押さえておきたいですね!