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カテゴリー:社会人基礎力

社会人基礎力「考え抜く力」

こんにちは。支援員の宮崎です。

前回のブログ「実行力」に引き続き、えさかで学ぶ社会人基礎力のお話をご紹介していきます。

前回で前にふみ出す力が終わり、今回から考え抜く力に入っていきますね。

今日は「考え抜く力」についてです。

定義

定義:疑問を持ち、考え抜く力

今回も前回の前にふみ出す力と同様に、定義から深堀していこうと思います。

「考える」の大きな間違い

考え抜く力について話す前に、「考える」ってどういうことか〝考えて”みましょう。笑

普段私たちが身近にやっている「考える」という行動ですが、実は人によって“具体的に何をしているか”は違うと思います。

あなたにとっての「考える」ってどんな時に何をすることを指していますか?

例えば

・過去にあった嫌だったエピソードを思い出すこと

・自分の能力と同僚の能力を比較すること

・どうやったら成功率が上がるか検討すること

・相手が信じるに値する人物か疑うこと

・どの選択肢に進めば良いか迷うこと

などなど…

上手くいかない時にやっている「考える」は、概ね過去のことや他人のことに意識を向けていることが多いかもしれません。

考えた結果として「解が出る」というより「煮詰まる」状態に、「進む」というより「止まる」結末に着地してしまっていませんか?

よく考えがちな人は、そもそも正しい考え方を身に付けて練習していく必要があるかもしれません。

経産省の定義する「考える」

じゃぁ考えるという行動は具体的に何をしたら良いのか?という問いに対する答えは、実はこの社会人基礎力の構成の中に隠れています。

考え抜く力は以下の3つの能力要素で構成されています。

①課題発見力

②計画力

③創造力

課題を見つけて、計画を立てて、創造する。

社会人基礎力を提唱した経済産業省的には、この3つのステップこそが考える作業の具体的な手順と定義してくいるということです。

各論で具体的に紹介しますが、課題発見力も計画力も創造力も未来の自分の話に取り組む力です。

過去や他人のことは、いわば考える必要のないこと…とまでは言いませんが、まずは自分と未来について考える力が必要だと覚えておきましょう。

なぜ考え抜く力が必要なのか?

「社会人基礎力とは?」の復習ですが、前にふみ出す力と考え抜く力は、併せて「自立するために必要な力」と定義していますよね。

中でも前にふみ出す力の3つの能力要素をまとめて見てみると、面白いことに気付きます。

主体性・働きかけ力・実行力…方向性を定めて、他者の力を借りて、成果を伴う具体的な行動をする

これって一見すると、前にふみ出す力だけで「自立する力」が成立しちゃってる感じがしますよね。笑

成果が出ちゃうんだから。笑

じゃぁなぜ考え抜く力が必要なのかというと、人は必ず失敗するからです。

どれだけ前向きに取り組んでいたとしても、必ず上手くいかないことが起こる。

なのでそこから改めて「何が上手くいかなかったのかな?」「本当に取り組むべきことは何なんだろう?」と考えて、成功に向けて挑戦し直す必要があるんですよね。

つまり考え抜く力は失敗から再出発する力として、自立して生きていくためにも必要な力だと覚えておいてください。

何に疑問を持てば良いのか?

考え抜く力は「失敗からやり直す力」ということで、改めて定義を見てみると「疑問を持ち、考え抜く力」となっていますね。

考え抜くためには疑問を持つ必要があるのですが、一体何に疑問を持てば良いのでしょうか?

その答えとして「自分自身に疑問を持とう」とえさかでは解説しています。

自分の判断に疑問を持とう

失敗した時、多くの人は周りの環境や他人に原因があるのではないかと考えますが、大抵自分に原因があることが多いですよね。

そもそもその環境や協力者で「やってみよう」「上手くいくはず」と判断したのは自分という事実を忘れてはいけません。

なぜ自分がそれで良しと思ったのか(本当に失敗しそうだと思っていたら、GOしなかったはず)に疑問を持つことが必要かもしれませんね。

自分の感情に疑問を持とう

生きづらく感じている人は、実は感情が逆転してしまうという現象が頻繁に起こります。

辛くて離れた方が良い状況に対し「幸せだ/ここを逃したらやばい」と感じ、みんなから反対される職場を離れられない。

幸せな状況に対し「つまらない/もっと良いものがあるはず」と感じ、みんなから反対されているにも関わらず辞めてしまう。

事実に対する感情が逆転してしまい、結果として判断を間違ってしまうことがよくあります。

「感情」は自分が直々に味わっているものでもあるので、なかなか疑問を持つことが難しいかもしれません。

「今私がこう感じていることに誤解があるかも?」と一旦立ち止まる癖が付くことで、取り返しのつかないところに行く前に軌道修正できるでしょう。

「考える」と「考え抜く」の違い

最後に、なぜ「考える力」ではなく「考え抜く力」なのかを考えていきましょう。

ちょっと硬い話になるのですが、「○○ぬく」という補助動詞には目的をもって貫徹するというニュアンスがあります。

これは「一回考えたらおしまい」ではなく「成功するまで継続すること」を表しています。

実行力の話でも成果を伴う必要性が出てきましたが、考え抜く力にも目的を達成するまで取り組み続けることを忘れないように!という意味なんでしょうね。

ただ言われたことをやれば良い訳でなく、成果を出すことに執着する必要があるということを教えてくれているのかもしれません。

以上考え抜く力でした!

次回は課題発見力です。

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