職場で外見を注意される理由
身なりが整っていないわけじゃないのに、服装や身だしなみを注意されることがある。
当人は「好きな服着ているだけなのになんで?」「周りに迷惑かけてないじゃん」と思うだろう。(私も東京で働いていた頃はそう思っていた)
今回は上司が外見を注意する全うな理由がようやく言語化できたので、それをご紹介していきます。
■メラビアンの法則
メラビアンの法則にある通り、対人交流において視覚からの情報が55%も占めている。
これはつまり視覚情報にかなりの脳の容量を持っていかれるということを意味する。
そのため仕事において余計な視覚情報を減らしてあげることが、同僚が仕事に集中しやすくしていることに繋がる。
同僚は目立たない外見の人から、無意識のうちに思いやりを感じているということだ。
■好きな服を着ているだけだけど…
逆に言うと目立つ外見の人は、存在するだけで脳の容量を食う。だからちょっと嫌われる。
「好きな服着ていて何が悪いんですか」と思ってしまうが、好きな服を着ているだけで相手のことを全く考えていないですという表明になってしまい、相手もそれを暗に察知してしまうので、周りとの溝が少しずつ濃くなってしまうのだ。
でもこのカラクリを上司は上手く説明できないので「他の部署に目を付けられるから…」とかいう謎理屈しか出せず、こちらも服装を変える全うな理由が分からず、双方の不完全燃焼で終わってしまうというバッドエンドになってしまう。
■なぜビジネスマナーを叩きこまれるのか
新社会人に対して見た目に関する研修が多いのは、視覚情報を減らすことが新人でも出来る数少ない相手の役に立つことだからなのだろう。
仕事のミスが多かったり怒られる頻度が多い人ほど、上司の目に移る自分の情報を減らしていくことで、もしかしたら相手との関係も良くなるかもしれない。
■男性も女性も
女性は、以下のものを避けた方が良いだろう。
・ボディラインが強調される服
・目立つ色・大きさ・柄(服だけでなく化粧やアクセサリーも)
・下着が見えそうな服(襟ぐりや脇周りが広い服、着丈の短い服、透けてる服、揺れる服)
会話するときに顔ではなくそこに目が行ってしまうようなものは、要注意だろうと思う。
男性は…どうだろう。
・インナー着ているか(乳首が浮いている)
・爪や寝癖、髭
・服の皺やヨレ
なんとなく女性より清潔感がないところに目が持っていかれるような気もする。
働き出す前に、自分が発している視覚情報をもう一度振り返ってみるというのは効果的かもしれないですね。