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カテゴリー:訓練の様子をご紹介

「目的違い」がなぜ怒られるのか

今日のツイキャスで話した7階の集合プログラムでの話。

ちょっと長くなっちゃいそうだけど、大事なので備忘録。

というか、来週の火曜日に集合プログラムで話す話として森さんと共有した話のお裾分け。

働く上で目的意識のズレがなぜ働けない結果に繋がってしまうのかを7階の訓練を具体例に解説します。

ちょっと長いけど面白いのでどうぞ。

■あらすじ

宮崎が7階の利用者さんに向けて「論理的な文章とは何か」という講座を行いました。

(普段は6階利用者さんの支援をしてるので外部講師的な感じでお話ししに行きました)

そこでは

①まず「論理的」ということを調べた上で「自分なりの論理的な文章とはこれ」という軸を作ろう

②書きたいことの骨子をまとめよう

③利用者さんが書いてくれた文章の具体的添削案

の3つの話をしました。

7階支援員の森さんから「残りの1時間で宮崎さんの講座を受けて、学んだことを反映しよう!」というオーダーが出て利用者さんが自分の文章の書き直しをしたんですけど、全員③の一部しか反映させておらず森さん困惑…という事態が起きました。

■本当はどうすれば良かったか

模範解答はないですが、おそらく利用者さんが今回やらなきゃいけなかったことは「まずは宮崎さんから学んだ内容をまとめて、そこから書き直したいので時間が足りません」と相談することだったんでしょう。

本当なら森さんのお願いを受けるためには以下の6つの手順が必要なはずなんです。

①宮崎の言っていたことをまとめる

②「論理的とは」「わかりやすい書き方とは」を調べる

③自分なりの「論理的とは」「分かりやすい書き方とは」をまとめる

④③をふまえて骨子から書き直す

⑤森さんに添削してもらうにあたってどこを確認してもらいたいかまとめる

⑥森さんに添削を依頼する

依頼内容案↓

「宮崎さんの講義を受けて、自分なりに論理的で分かりやすい書き方を調べて考えた結果10点にまとめてみました。その中でも自分はこの3点が特に出来ていないと思ったので、その3点を意識して書き直してみました。それが反映されているか確認していただけますか?(書き直した文章と自分なりに言語化した論理的で分かりやすい書き方をまとめたものを一緒に出す。確認して欲しいポイント3点に印をつけておく)」

ただこれを1時間でするのが難しいんじゃないか?ということで

「森さんがお願いしたことをするには①から⑥の手順が必要で、これには今の私だと2時間かかりそうです。1時間じゃ終わらなさそうなので、来月に回すか、今日できる範囲までの報告が良いと思ったのですが、森さんはどう思いますか?」

と森さんに相談する…というのが今回の落とし所だったんだろうと思いました。

もし利用者さんが社員だとして、森さんが直属の上司なら「せっかく宮崎さんに指導依頼したのにこれかよ…」と頭を悩ませてしまうでしょう。

宮崎が森さんの上司なら「せっかく時間取ったのに私の話何も聞いてなかったのかよ!」とブチギレられる案件なのかもと思いました。※私はブチギレていないので安心して下さい笑

ブチギレというか、こういうシチュエーションって会社でめちゃくちゃ起きてそうで、だからこそ同じ状況が起こらないように解説しておく必要があるなと感じました。

■なぜこんなことが起こるのか

恐らく目的意識が【働けるようになりたい】よりも【森さんに言われたことをやろう】になっているからだと思います。

目的が変わると、そこから始まる目標・方針・計画がかなり変わってきます。

【森さんに言われたことをやろう】という目的から始まると、

《目的》森さんに言われたことをやろう

《目標》森さんに言われたことの6割くらいをこなそう

《方針》「今回の宮崎さんの講義をうけて、学んだことを反映しましょう」が6割くらいできていたら良いかな

《計画》宮崎が話していたことの「論理性を整える」を実行したら6割くらい達成できるかな

になります。

一方で【働けるようになりたい】という目的から始まると

《目的》働けるようになりたい

《目標》ちゃんと人と交流できるようになるために、今より論理的で分かりやすい文章が書けるようになりたい

《方針》宮崎さんが言っていたことを1から理解しよう

《計画》まずは宮崎さんの言ってたことを理解したい…時間がない!森さんに相談だ!(もちろん時間内に終わらせても良い)

になるでしょう。

…全然違ってきますよね。

だから同じ「書き直し作業」だとしても、歴然とした差が出てきてしまうんです。

■目的意識の距離感の差

「森さんに言われたことをやろう」という目的の先に「働けるようになりたい」があるんだから良いじゃん!と言う人が出てくると思います。

もちろんそれはそれで良いのですが、どちらに照準を合わせるかによって、成果物の精度の差が顕著に表れます。

そしておそらく前者の精度では成果物としての及第点に乗らない可能性が非常に高い。(これじゃ客に提供できないよ!これじゃ掲載できないよ!と言われてしまいます)

だから目的意識はできるだけ遠くに設定した方が良い。自分にとっても会社にとっても。

■無理しろと言ってるわけじゃない

「仕事は100点取ろうと思わなくて良い」とよく高木さんが言っていますが本当にその通りで、完璧な仕事をしろと言っている訳ではないんですよ。

これは算数の話になりますが「論理的で分かりやすい文章を書けるようになる」の達成率は60点で良い。

じゃぁ60点取るためには

宮崎の講座を理解したい意欲は何点だったら良い?

宮崎の講座を理解するのは何点だったら良い?

という話です。

多分宮崎の話を理解する意欲が100点で初めて、80点の理解ができて、60点の実践になる…ってのが多くの人も肌感でわかるんじゃないかと思います。

多分目的意識の焦点距離が短くなってしまうと、100点の勢いで取り組まなきゃいけないところを60点くらいでええやと誤見積もりしてしまうんでしょうね。

「森さんの言うことをやったら良いや」と思ってる人は「宮崎の話を聞く意欲が60点分必要だ」と勘違いしてしまったというところでしょう。

■目的意識は遠く持つ

人は忘れる生き物らしいので、毎回唱えましょう。

というか本当にやりたいことなら忘れないでしょという見方もできる。

100万円もらえるミッションがあったら、多分手段が目的化して100万円もらうの忘れてましたって人何人いると思う?いないと思う。笑

まぁそういうことで。今日は2,600文字でした。

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