アドラー心理学を読んでみた。
こてこてぽっかです。
最近自立訓練ではアドラー心理学を学ぶことが流行っています。
私自身は「嫌われる勇気」が大好きで、あの本で目から鱗がぼろぼろ…という経験を踏まえて、アドラーを分かった気になっていたのですが、思ったより奥が深いことに気付いたので、もう少し勉強してみることにしました。
ということで、アドラー心理学の本をいくつか読んでみたので感想と本の紹介を^^
左から
『アドラー心理学』八巻秀
『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』岩井俊憲
『まんが! 100分de名著 アドラーの教え 『人生の意味の心理学』を読む』岸見一郎
です!
3冊読んでみて、まず思ったことが
「こんなにも違うものか…」
ということ。
学校の参考書だと、同じ教科なら、
どの本を選んでも内容の順番や中身自体のバリエーションってそんなにない。
(絵やイラストの多さ、カラーか白黒か、易しいか難しいかくらいの差しかない)
でもこの3冊の本は、同じ「アドラー心理学」について書かれている本なのに、書かれている順番も違うし、まとめ方も違う。
まるで違う学問の本みたい。
なので、もしアドラー心理学を学びたい人は
「自分がアドラー心理学で何を得たいか?」を
明確にしたうえで本を選ぶことをオススメしますわ。
『アドラー心理学』八巻秀
一番参考書っぽい構成
体系的に書かれていて「学問」としてかっちり学びたい方にはオススメ。
そんなハードな一方で、最も「how to本」に近い側面もある。
見開き1ページでまとめてあるから、テーマと、囲いのイラスト部分だけ追っていくスタイルで読める。
←こんなかんじ
初めから終わりまで読まないと分からない!という構成ではないので、読みたいところだけかじったり、好きなところだけ読んでも大丈夫な印象。
テーマの中から自分の目に止まるところだけ読み進められる構成であり、「○○なときは~だ!」という身近な悩みに対する解決策が分かりやすい一冊。
●こんな人におすすめ●
・学問として体系的に学びたい人
・直近の困りごとから解決策を見つけたい人
・長編ものを読むのが苦手な人
『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』岩井俊憲
一冊目と同じく学問色が強い構成。
ただ違うのは、マンガパートの多さ。
アドラー心理学を「漫画で学ぶ」って感じの一冊。
また活字部分は口語体で読みやすく、
予備校の授業を文字に起こして読んでるような感覚。
先生の話を聞いている感覚で学べると思います。
ただし活字の中のイラストは少ないので、読みながらメモ必須かも。
難しい本は苦手だけど 学問としてアドラーを学びたい方向け。
あと、このシリーズの本は沢山出ているので、このシリーズが好きな人は比較的読みやすいと思う。
●こんな人におすすめ●
・しっかり学びたいけど、易しめの本を探している
・歴史や科学などの勉強をマンガで学ぶのが好きだった人
・マンガでやさしくわかるシリーズの読者
『まんが! 100分de名著 アドラーの教え 『人生の意味の心理学』を読む』岸見一郎
三冊の中で一番マンガの量が多く、本当に1冊のマンガを読んでいる感覚!
アドラー心理学を隅から隅まで!というよりサラッと教えてくれる感じ。
学問というより漫画読みながら価値観が変わる! といったイメージ。
体系的な話はあまり書かれておらず、主人公の困難をアドラーの考え方で解決してハッピーエンドにする。といった本。主人公と自分を重ねることが出来る人は、この本はオススメかもしれない。
また監修が岸見先生なので『嫌われる勇気』と似た雰囲気を感じる。
ゴリゴリ学びたい人向けではないかもしれないが、難しいことよく分かんないけど なんとなくアドラーの考え方で元気になれるという感じですね。
私は一番好き。
●こんな人におすすめ●
・あまり難しい話が好きではないが、アドラーと触れてみたい人
・『嫌われる勇気』が好きな人
・活字で理解するよりマンガで理解したい人
アドラー自身もアドラー心理学を体系化して伝えていたわけではないらしく、お弟子さんが体系化していたりするらしい。
それゆえか「現代アドラー心理学」たる学問もあるみたいで、本当のところはよくわからない。
良く分からないからこそ、自分がしっくりくる本を探すために、沢山読んでみて、自分が幸せになるためのエッセンスを見つけられたら良いんじゃないかな?と思いました^^