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カテゴリー:えさか体験記

「他人の期待」は自分の錯覚!?

今回は先月私の身に起こったことと、その際に得た気づきについてお話しします。

やる気が出ない!身体もつらい!

私は先月、就職活動の一環でデザインの習作をまとめたポートフォリオを作っていたのですが、制作途中でなぜか突然身が入らなくなり、良いアイデアが全然思いつかなくなってしまいました。

しかし支援員さんにはギリギリまで順調に進んでいるふりをしてしまっていて、自分の気持ちに嘘をついて自分の困りごとを心の中に押し込んでいたために、ここ1ヶ月で頻繁に体調を崩してしまうことになりました。

期待が重いと感じてしまう

心身の健康を取り戻すため、支援員さんたちや高木さんと一緒に、なぜ自分の悩みを打ち明けられなかったのかを考えてみました。

理由のひとつとして思いついたのは「支援員さんの期待が重いと感じていた」こと。前々から支援員さんたちが私のポートフォリオを見るのを楽しみにしていると聞いており、それをプレッシャーに感じてしまったのだと考えました。

「他の人の期待に応えなきゃ」という気持ちが強いから、「自分が行き詰まっている姿を見せたら、周りの人ががっかりする」「期待されてるからには凄いものを作らないと」とギリギリまで自分を追い詰めてしまったのかもしれない。

これまでの学生生活や仕事でも、特に「がっかりさせてはいけない」という気持ちを強く持っているときに自分の困りごとを打ち明けられずに苦しくなってしまうことがあったのを思い出しました。

プレッシャーが抑圧の原因ではない!?

次に、どうしたら「がっかりさせたくない」という気持ちからくる苦しさを手放せるかを考えました。

「期待が重かった」のが苦しさの原因なら、期待されていない場面では苦しくならないのか…など、様々な可能性を考えてみました。

すると、意外にも「もしかしたら、期待が本当の問題ではないのでは?」という仮説に行き着きました。

期待の重さ=隠した不安

期待が本当の問題ではないのだとすると、自分が抱える問題は何なのだろう?

支援員さんたちや高木さんとの話し合いの中で、私は「周囲の期待をプレッシャーに感じて自分の気持ちを抑圧してしまう」のではなく、「自分が不安なときに、“周囲が期待でプレッシャーをかけてくる”と錯覚してしまう」…つまり、私は自分の不安を周りの人に投影してしまっているのではないかという答えにたどり着きました。

そして、私が自分の不安を他の人に投影してしまう理由として、不安を感じたときに「こんな不安を持っちゃいけない」と自分でブレーキをかけてしまうからだと気づきました。

たとえば、「こんなしょうもないことで悩んでるのはよくない」「こんなこと言ったら笑われそう」「もしかしたら、なんでこんな初歩的なところでつまづいてるんだ!と怒られるかも」など、様々な理由で自分の不安を認めたくないと思っているときに、この錯覚が起きてしまうのではないかと考えました。

まずは不安を受け入れよう

この一件を通して、周りの人の期待を負担に感じるときは、自分が自身の不安を抑圧しているのかもと判断して、不安と向き合いさらけ出す必要があることを学べました。

そして、不安とまっすぐに向き合うためには、まずは周りの人がどう思うかは抜きにして自分の不安をありのままに受け入れるようにすること。ありのままに受け入れられないときはその理由を分析して、受け入れられない理由を手放していくことが大事なのだと気づけました。

これからの訓練や就職活動も、上記のポイントを意識して取り組んでいきたいと思っています。

自立センターえさか

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