実践プログラムって、何してるんですか?
どうもー!実践プログラム担当支援員の森です。
今日は、よく聞かれる「実践プログラムって、何してるんですか?」にお答えしようと思います。
Contents
実践プログラムとは
自立センターえさかの訓練の目的は、「働けなくなった課題を見つけて解消すること」です。
そのために「健康管理」「面談」「個別プログラム」「集合プログラム(学びプログラム・実践プログラム)」があります。
そのなかでも、実践プログラムは「実際に協力することで、リアルな課題を抽出し、課題解決のために実際に練習できる」を特色としています。
実践プログラムを通して、どうやって課題を解決しているの?
課題解決のフロー
【START】実践プログラムに参加する
↓
【①気づく】
・協力することで、モヤモヤやつまづきが出てくる
↓
【②深堀り・分析】
・個別プログラムや面談で「どういう心情だったのか」「なぜその選択をしたのか」などを聞いて、その現象がなぜ起こっているかを明らかにする
↓
【③対策決め】
・何をしたら解決するかを一緒に考え、具体的な訓練内容を決める
↓
【④練習】
・改善しない/うまく練習できない/モヤが続く→もう1回【②深堀り】からやり直す
↓
【⑤繰り返し練習する】
・同じ状況が起きなくなる/モヤモヤが減る/体調が良くなる→解決のサイン!
①~⑤を繰り返すことで、理想の未来に近づいていきます。
内容例
「課題解決のフロー」の【①気づく】に繋げるために、話し合いを多くできるようにしています。
支援員は上司役となり、みなさんの話し合いを見守ったり指摘したりしています。
▼個人もしくは全員で何かを完成させるという訓練を行っています。
・軽作業(封入作業や折り作業)
・働くための教科書づくり
・報連相について深める
・SST(自己紹介、話し合いの仕方、上手な話の進め方、上手な断り方、上手な頼み方)
・「えさかリワーク便り」の制作
・協力して模擬店配置図を完成させる
・集合プログラムを企画する
・ブログを作成する
・言葉を磨く(言語化)
▼働くことの基本を学ぶ(月1回開催)
・社長に聞く!就職のための応用講座
▼実践プログラムで困ったことを相談する(月1回開催)
・協力なんでも相談会
資格取得を目指したり、特定のスキルを磨くプログラムではない
「スキルがないから働けない、ではない」と、就労継続支援A型で職業指導員をしていた時から思っています。
働けなくなった背景には、思い込みや誤学習などが潜んでいます。
他人とうまく関われなくて…仕事がうまくできなくて……
自責したり他責したり……そして生活が乱れて……。
こんな負のループに陥っていませんか?
特定のスキルは身に付きませんが、どこの会社でも通用するであろう「働く」ことの基本を学び、どこでも働ける自分作りを行っていきます。
実践プログラムを担当している私が大切にしていること
先ほど説明した「課題解決のフロー」、【①気づく】→【②深堀り・分析】→【③対策決め】→【④練習】→【⑤繰り返し練習する】の流れを大切にしています。
何故かと言うと、下記の5つのパターンでは、課題解消から遠ざかるからです。
NGパターン1:【①気づく】がない
・モヤモヤが出ないのは良くない
→私が気を遣った対応をしたり、ゆるい内容のプログラムをしているだけでは、働けなくなった課題がリアルに再現されません。利用者さんの気づきに繋がるかどうかを日々考えながら実践プログラムを行っています。モヤモヤが再現されるので一時的に辛くなりますが、その想いを抑圧せず解決していけるよう支援しています。
NGパターン2:【①気づく】を無かったことにする
・モヤモヤを抑圧するのは良くない
→自分の感情を抑圧していませんか?(自然と抑圧してしまう人もいますが、些細な表情の変化や言動の不一致を見逃さず、モヤモヤを顕在化させることから始めます)モヤモヤは幼い時の追体験をしていると仮定し、原体験を探り、解決に繋げていきます。
NGパターン3:【①気づく】から、すぐ【④練習】に取り掛かる
・モヤモヤから練習に直結すると、間違えた方法になっちゃうから良くない
→同じ課題のように見えて、背景が全く違う場合があります
NGパターン4:【①気づく】→【②深堀り・分析】→【③対策決め】のみで、【④練習】をしない
・頭で分かった気になって、練習しないのは良くない
→実際にやるから身につきます
NGパターン5:【⑤繰り返し練習する】をしない
・1回でうまくいかならいからと辞めるのは良くない
→コツコツ練習するから身に付きます
終わりに
その他、実践プログラムのことで聞きたいことがあれば、森までどうぞ~!
一緒に、働けなくなった課題を解決していきましょう。