カテゴリー:えさか体験記
医療職から見た「高木の臓器学」
正直に言うと、最初は胡散くさいと思っていました。
私は医療職として、西洋医学の考え方やエビデンスを大切にしてきましたし、「臓器と感情を結びつける」という発想には抵抗がありました。
ただ、高木の臓器学について書かれている内容を読み進めるうちに、ひとつ安心した点があります。それは、「きちんと医療機関を受診した上で、それでも続く不調」を前提にしているということです。医療を否定したり、病院に行くなと言ったりしない。その姿勢は、医療職としてとても重要だと感じました。
西洋医学は本当に素晴らしいです。ただ一方で、検査では異常が出ないのに、確かにしんどい、つらい、という状態が存在するのも事実です。原因がはっきりせず、対処療法を続けるしかないケースも少なくありません。
高木の臓器学は、そうした「よく分からない不調」を、東洋医学的な視点や身体全体のつながりから読み解こうとします。症状だけでなく、その人の感情や思い込み、生活習慣、人間関係なども含めて身体を見ていく。その視点は、西洋医学では拾いきれない部分を補ってくれるものだと感じました。
そして特徴的なのは、「薬がいらない」こと。何かを足すのではなく、自分の在り方や無意識の癖を見直すことで、身体が本来のバランスを取り戻していく。そのプロセスそのものが、回復へのヒントになります。
高木の臓器学は治療というより、「自分の身体と人生を見直すきっかけ」。医療と対立するものではなく、補完する視点として、とても意味のあるものだと今は思っています。