「えさかで過ごした2年間 ー 自分のペースで“動けるようになる”まで」①
こんにちは。利用者出身支援員の今村です。
今回は、私がえさかに通ってから支援員になるまでの約2年間、どのように訓練を進めてきたのか振り返りながら、お話ししたいと思います。
えさかを利用してみたいけど、どんなことをするのか想像がつかない方や、回復に向かう筋道をリアルに知りたい方の参考になれば嬉しいです。
Contents
【えさかの訓練って?】4つのプログラム
えさかの訓練は大きく分けて次の4つがあります。
・実践プログラム(月-金 10~12時)
・学びのプログラム(月水金 13~15時)
・個別プログラム(開所時間内いつでも)
・面談(午前午後 支援員さんと要相談)
この中から、自分の体調や状況に合わせて組み合わせながら進めていく形です。
私は最初、週1回の面談からスタートしました。
プログラムについて詳しく知りたい方は
https://esaka-esc.jp/jiritsu.html
こちらのページをご覧ください。
【第1段階】週1の面談から始まった日々(2023年10月~2024年4月)
通い始めた頃の私は、引きこもり4年目、昼夜逆転していて起きるのは夕方近く、外に出るのもやっとでした。
まずは「週1回、夕方の16時半に面談へ来られるようにする」ことを目標としました。
最初の頃は、体調や気分の波が大きくて、行けたり行けなかったり…
この時期の面談は、沢山の悩み事をしらみ潰しに解決していき、脳内整理を進める時間として活用していました。
支援員さんと話しているうちに、
少しずつですが体調やメンタル面が改善していくのを感じていました。
面談で話した内容が気になる方は利用者時代に書いたこちらのブログをご覧ください。
「えさかの面談ってどんな話ができるの?」
https://esaka-esc.jp/blog/20250814-1/
【第2段階】“学びのプログラム”への挑戦(2024年5月~6月)
半年ほど面談を続けた後、
「学びのプログラム」に初めて参加しました。
最初から参加を勧められてはいたのですが、13時の通所が難しいこと、他の利用者さんと顔を合わせるのが怖かったことから参加を見送っていました。
半年の面談でその2つの心配も減り、参加することを決意しました。
最初はとても緊張していました。
しかし、みんな似たような悩みを抱えて生きているんだなと気づき、他者は怖くないし、敵でもないと少しずつ安心出来るようになりました。
学びのプログラムで解決しきれなかった事や、モヤモヤは都度面談でも相談する。
良いループが出来ていたように思います。
ところが6月、新しく飲み始めた薬の副作用で体調を崩してしまい、1ヶ月お休みに。
でもその薬を飲み始めたのはこれからをより良く過ごすため。その副作用を乗り越えられたことも自分の努力として認め、また頑張ろうと決意を新たにしました。
【前半まとめ】“動けない日々”から、一歩を踏み出すまで
えさかに通い始めた当初は、外に出ることさえ難しく、週1回の面談に行くのがやっとでした。
それでも支援員さんとの対話を重ねるうちに、少しずつ心と体が整い、誰かと一緒に考える安心を覚えました。
通い始めて約8ヶ月。
しんどい日もありましたが、「えさかに行けば、何かが前に進む」と思えるようになっていました。
次回は、そこからさらに“自分を取り戻していった後半”をお届けします!