優しさのつもりが、支配を招いていた
こんにちは。利用者出身支援員の今村です。
私には付き合った時から数えると6年半一緒に居る夫がいます。安定した関係で続いているし、意見の相違があった時も冷静に話し合えるので、対等に過ごせているんだろうと思い込んでいました。しかし、無意識に夫が私を支配するよう誘導していたことに最近気がつきました。
なぜ支配するよう誘導するようになったのか
なぜ支配され依存する生活から対等を目指すようになったのか
人間関係で困っている全ての方に読んで頂きたいです。
Contents
自分を卑下して、支配されにいく日々
発達障害があり、苦手なことが多かったり、何かと神経質であることを自覚しており、生きているだけで大きく迷惑をかけていると思い込んでいた為、その埋め合わせをする為に夫のやりたい事は嫌だと言えなかったり、言っても強くは言えず笑って誤魔化してしまったり、夫が面倒だと感じていることを(私も面倒なのに)率先してやってあげたりしていました。
でもそれって対等ではなく支配されにいってないか…?と気づいたのはえさかに通って1年半以上経ってからでした。
夫は私が嫌だと言っても受け止めてくれるし、意見にすれ違いがあっても根気よく話し合いに付き合ってくれるような人です。
それなのに自ら遠慮してしまう。
自立訓練で苦手や気にしていたことが減っていけばいくほど、自分という存在への卑下が減っていったのもあり、余計にこの自分の言動に違和感を感じてきました。
子どもの頃から続く“支配される癖”
えさかでは現在の人間関係に問題が生じた時、「過去の再現」ではないか?ということを疑います。
今回の私の場合は、「子供の頃の大人との関係の再現」ではないか?と思い当たりました。
何があったのか、何も無かったのにそうなったのかは昔過ぎて覚えて居ないのですが、記憶のある小学生低学年の時点で「大人の前では良い子で居なくては」という強い気持ちがありました。その為、親や先生に言われた事はきっちり守り、勉強もしっかり行い、人見知りだけれど頑張って挨拶をし礼儀を守る。自分の意思ではなく、大人が言うのならそうすべきなのだろうという使命感に近いような何かだったように思います。
でもそれって、自ら大人に支配されにいってるんですよね。
ただ言動だけ見るとお利口さんなので、大人からは褒められ、「しっかりしてるね」なんて評価される。自分の力で立つ、自立とは真逆の方向へ歩んでいるなんて本人も周りも気づきません。中学生で限界を迎え不登校になりました。
鎮痛剤のような関係からの回復を目指して
このように誰かに支配され、それに依存して生きる事を無意識に選んで生きてきた私は、それを夫婦関係でも見事に再現してしまうわけです。
しかし「自立」を目指しているのなら支配されないよう考えと環境を整え、自分の足で立てる状態を作っていく必要があります。中には依存して支配されていても普通に生きていける人も居るらしいですが、私は全てで心身を壊したので向いてないのでしょう。笑
これは私の体感ですが、依存と支配の関係は鎮痛剤のような役割をする事があるので、あまりに辛い環境の場合はそれに縋らざるえない時もあると思います。
だけどその環境で根本的な辛さが解決せず困っているのなら、自分の足で立てるようになるために、「自立」するために、少しずつでいいので支配されず対等に居られる人間関係を目指していく事が大切だと痛感しています。
対等を目指すことで生まれた変化
私もまだまだ手探り状態ではありますが、対等を目指して夫と対話するたび、自分の言えなくて苦しかった思いは消化され、夫も素直に自分の話をしてくれる日が増えました。
対等を目指すことは私だけでなく、夫にも良い影響を与えてくれるんだなと日々実感しています。
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