ロールモデルを失って見つけた「自分軸」
卒業生のなです。私は今年の6月末から、4年間心の拠り所としていた目標を見失い、自分軸がないことに悩みました。同じように立ち止まってしまった経験のある方に、このブログを読んでいただければ幸いです。
私には、目標としていた支援員さんがいました。その方が今年の6月末に、えさかを退職されたのです。
私は、その方の働き方、好きな食べ物、好きなアーティスト、暮らし方など、全てを真似するわけではありませんでしたが、「好き」と聞けばほとんど調べて試していました。特に、キャリアパスについては熱心に参考にし、「3年で社員、5年で管理者」といったスキルアップの時間の目安としていました。
その方がえさかからいなくなり、私は次に誰を真似すればいいのかと途方に暮れました。この混乱を高木さんに相談した際、次のような返事が返ってきました。
「真似なんかしなくていい。ロールモデルに自分がなれば良い。他を排斥せず、自分の課題を解決するだけ」
相談したものの、その場では納得できず、結局具体的にどうしたら良いか分かりませんでした。数日後、もう一度この話を切り出すと、高木さんから次のような言葉が返ってきたのです。
「目標は仮決めでいい。結婚でも仕事でも、なんでもいい。決めない時間がもったいない」
この一言が、4ヶ月間ずっと立ち止まることを選んでいた私の心を動かしました。私は「職場の業務改善」と「自分を好きになること」を新たな目標に定めました。
正直なところ、今でも「寂しいな」という気持ちや、「自分で考えて決めるのは面倒くさいな」という本音は残っています。しかし、時間は待ってくれません。ロールモデルの喪失は、私に「自分軸を取り戻すチャンス」を与えてくれたのだと感謝し、新たな課題に前向きに取り組み始めています。