カテゴリー:高木の哲学
input-process-outputの公式
利用者さんが突然大声を上げたり、泣いたり、
怒りを表出したりすることって、よくありますよね。
そんな行動は、「高木の公式」で体系的に理解できます。
すべての行動はインプット(外部情報)、プロセス(認知・感情処理)、
アウトプット(行動・表現)の3段階で構成されるとするシステム思考です。
この公式を活用することで、利用者さんの行動が突発的に見えても、
背景に必然的なプロセスがあると理解できるのです。
どのインプットが引き金になったのかを探り、
プロセス(環境要因や過去の経験に基づく感情や認知の状態)を推測し、
検証することで利用者さんの行動の背景を把握し
適切な個別対応を考えることができます。
この考えは、思いのほか効果的です。
えさかでは、支援者と利用者がともに参加する学びのプログラムを通じて
高木の公式を学んでおり、双方が論理的に考え、表面的な対処ではなく、
原因や目的に基づいてプロセスを調整する支援が可能です。
支援者と利用者が相互理解を深めながら仮説と検証を行うことで、
不適切なアウトプットを減らし、適切なアウトプットを促す支援を実現しています。
これが、ともに成長できる支援だと思います。