“やめたい”ことが少しずつ“やめられる”になるまで
やめたいのにやめられない
私は長い間、それを自分の意志が弱いせいだと思い込み、自分を責め続けてきました。
ゴロゴロと寝転びながら、目的もなくスマホを眺めて時間を溶かしたり、気づいたらそのまま寝てしまっていたり。
そのたびに「また今日もダメだった」「何もできなかった」と、頭の中で反省会が始まります。
やめたい気持ちはあるのに、行動は変わらない。その矛盾を直視するのがつらくて、「本当はやめたくないんだ」と自分に言い聞かせたり、「このままの自分でもいい」と受け入れているフリをしていました。でも心のどこかでは、ずっと苦しさが残っていました。
行動は「環境」に引っ張られている
そんな中で、自分の生活をあらためて見直してみました。すると、私の部屋には「寝転ぶ」か「座布団に座る」かの二択しかなかったことに気づきました。どちらも、気づけば体が横になり、そのまま眠ってしまいやすい姿勢です。
そこで、思い切って椅子を購入しました。
→椅子購入に至るまでの経緯はコチラ
すると、「座る」という新しい選択肢が自然に増え、気づいたら寝ていた、ということが明らかに減りました。
これだけで、「私、意志が強くなった?」と錯覚するほどの変化がありました。でも実際に変わったのは私の意志ではなく、ただ環境でした。
ダラダラを責めないための小さなルール
他にも、いくつか小さな仕組みを作ってみました。
・目的なくスマホを見る時間は30分以内
・1時間ごとに大まかなタスクを用意しておく
きっちり管理するというよりも、「何もしない時間が延々と続かない」ための目印を置く感覚です。これを試してみると、目的なくダラダラして、あとから自分を責める時間が、かなり減りました。
自責が減るとエネルギーが戻ってくる
不思議なことに、「ダラダラしてはいけない」と気合を入れるよりも、ダラダラしにくい仕組みを用意したほうが、ずっと楽でした。
そして何より大きかったのは、自分を責める回数が減ったことです。「やめられない私はダメ」ではなく、「そうなりやすい構造の中にいただけ」と思えるようになると、少しずつ生活を整えるエネルギーが戻ってきました。
もちろん、今でも完璧にできているわけではありません。またダラダラしてしまう日もあります。それでも以前のように、自分を強く責めたり、開き直ったりすることはなくなりました。
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高木さんが何度も話していた「やめたいのにやめられない」は意志の弱さではなく仕組みの問題ということが、ようやく、実感を伴って腑に落ちました。
まずは自分を叱るより、やさしい仕組みをそっと置いてみる。それだけで人は動きだすのかもしれません。