時が動き出した部屋
生活面談を受ける前、私の部屋には「いつかやろう」と思いながら止まったままのものが、いくつもありました。棚は箱のまま玄関にあり、机と椅子は検討中という名の放置。どれも急ぎではないけれど、確実に心の隅に引っかかっている存在でした。
生活面談を受けてから、部屋の中で止まっていたはずのものが動き出しました。長い間「気にはなっているのに手をつけられない」まま放置していた生活のタスクを、立て続けに2つ完了させることができたのです。
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1つ目は1年近く箱のまま置かれていた棚の組み立てでした。
視界に入るたびに「やらなきゃ」と思うのに、「今じゃない」と目を逸らす。その繰り返しでした。やる気がなかったわけではありません。ただ、どこから手をつければいいのか分からなかったのです。
生活面談でこの話をしたとき、「棚を組み立てる」という一文が、私にとっては大きすぎるタスクだったことに気づかされました。
組み立てるスペースを確保する。箱を開ける。部品を確認する。説明書を読む。そうやって作業を細かく分け、「今日はここまでできたらOK」という基準を一つずつ決めていきました。気づけば最後まで組み立て終えていました。
2つ目は、2年以上先送りしていた机と椅子の購入です。
「どれを選べばいいか分からない」「失敗したら嫌だ」という気持ちが絡まり、考えること自体を避けてきました。面談では購入の目的を「PCやタブレットでの作業、筆文字を書くため」と言語化し、基準を「予算・サイズ・ときめき」と明確にしました。完璧かどうかではなく、「今の生活に必要か」「部屋にあると気持ちが上がるか」。そう決めた途端、選ぶことへの迷いが消え、購入まで一気に進めることができました。
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今回あらためて実感したのは、できなかった理由は怠けではなく、「タスクの捉え方」にあったということです。目的と基準を言葉にし、細分化する。それだけで止まっていた時間が再び流れ始めました。基準があったことで、「どこまでやれば自分が安心できるか」が分かり、迷い続ける必要がなくなったのだと思います。
えさかの生活面談は生活を整えると同時に、「私はちゃんと進める人間だった」という感覚を思い出させてくれる時間にもなっています。