見学会に来られた方が
「もっと若い時に自立センターえさかに出会いたかったです」
「今は特に困っていることはないんです」
と話していました。

言葉だけを見ると、
「困っていないのに、なぜ見学に？」と思うかもしれません。

でも、えさかの見学相談会は、
“評価する場” ではなく “話を聴く場”。
その言葉の背景に、どんな流れがあるのかを丁寧に確かめていきます。

現在の生活リズム、親子関係、睡眠、ストレスの話を聞くうちに、
高木さんの言葉でいう「過去の未解決案件」が積み重なっているのが見えてきました。

「困っていない」という言葉の裏には、
“困ってはいけない” と自分を押し込めてきた背景がある。
そんなケースは少なくありません。

高木さんが
「たくさん困ってきたんやね」
と静かに伝えると、
その方の目に涙が浮かびました。

長く抱えてきた緊張や我慢が、少しほどけた瞬間だったのだと思います。

私はその場にいて、
高木さんの言葉で、相手の身体が静かにゆるむのを感じました。

この方は本当はずっとしんどかった。
困っていないと思い込むことで、なんとかやり過ごしてきた。
そんな姿が見えました。

えさかでの訓練は、
「過去を片付けましょう」というものではありません。
心と体の流れを整え、毎日が少しずつ楽になるようサポートしていくものです。

疲れが減り、
呼吸が深くなり、
生活が少しずつ回り始める。

そういう変化を一緒に育てていきたいと思います。

※見学会のあと、その足で役所に行き、えさかの利用手続きが進むことになりました！

・困ってはいないはずだけど、ずっとなんだかしんどい人
・人に頼るほどではないと思っている人
・でもどこかで「このままでいいのかな」と感じている人
ぜひ一度、えさかの見学相談会に来てみてください