ただのグループワークじゃない。協力を学ぶえさかの実践プログラム
支援員もりです。
12月9日の実践プログラムに参加しました!
振り返りで、次のような意見が出ていました。
1. タイムキーパーとして、もっと早めに時間を伝えられたら良かったのでは
2. 役割を超えた行動をしてしまったのではないか
3. 司会として役割を果たせていたのか
えさかの実践プログラムは、社会復帰に直結する「協力の練習の場」
司会・タイムキーパーなど、それぞれの役割には定義があります。
しかし、えさかでは 「全部を完璧にこなすこと」 を求めていません。
「もっと早く時間を伝えるべきだった」「役割を超えたかもしれない」
そんな不安が出ていましたが、
それらは “協力しようとした自然な動き” ではないでしょうか。
では、何がズレていたのか?
今回の振り返りで浮かび上がったのは、
「何を、何分でやるのか」が共有されないまま始まったという“構造のズレ” でした。
・タスク出しの時間だったのに、話が目的決めへ逸れてしまった
・ズレに気づいていても、明確ではなく言いづらかった
・タイムキーパーは時間を伝えていたが、全体の方向が共有されていなかった
これらは 個人の力不足ではなく、構造が整っていなかったことによるズレです。
もし最初に「何を何分でやるか」を共有できていれば、
チーム全体がもっと協力しやすい流れになっていたはずです。
えさかの実践プログラムでは、
このようにズレを構造として見直し、
・どう協力しようとしたのか
・どう協力すれば良かったのか
を全員で確認しながら、協力について学んでいきます。
指示の曖昧さ、共通認識の不足、不安など、
職場でも起こりやすい課題を小さな場で練習できるのが、
実践プログラムの大きな価値です。
失敗もズレも、そのまま“学びの素材”になる
今回のプログラムは、うまくいかない場面も多かったかもしれません。
しかし、その失敗やズレが学びになります。
・失敗してもいい
・ズレてもいい
・不安を言っていい
・分からないままでも参加していい
そんな “安全な土台” をベースにしているからこそ、
利用者さんが安心して挑戦し、協力の仕組みを身につけていけます。
えさかの実践プログラムは、
“仕事でつまずく人がつまずくポイント” を
小さな安全な場で、ゆっくり練習できる場所です。