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嫌なことを我慢して、演技をし続けていませんか?

支援員の森です。

私は「嫌だ」と思うことが多いほうだと思っていました。
周りより “嫌” という言葉を口にしている気がしていたからです。
しかし最近は、周りの人は “嫌と言わないだけ ”かもしれないと思っています。

嫌と言わない人たちを見て、
「社会性があってすごいな」「演技ができるの羨ましいな」と思い、
そのテクニックだけを真似しようとしたことがあります。

でも、それってきっと間違いなんですよね。

なぜなら、思いが変わっていないまま “形” だけ変えても、心が置いてけぼりになるから。

ニコニコしながら肯定的な言葉を使っていても行動がついてきてなかったり、
身体にしんどさが出ている人をたくさん見てきました。

小手先のテクニックを増やすほど、
想い・言葉・行動のズレが大きくなって、いつかしんどくなってしまうんだと思います。

「嫌という思いを変える」「思いを育てる」ということ

高木さんが言う
「嫌という思いを変える」「思いを育てる」 は、
“嫌” を押しつぶすのではなく、
考え方(エゴグラムでいう“A”の部分)と行動で、思いの位置をそっと動かしていくということです。

嫌(ネガティブ)という思いの裏には、ポジティブな思いがある。
その願いが叶わないから “嫌” という反応になる。
だからこそ、「なぜ嫌なのか」を丁寧に見ていくと、叶えたい思いが見えてくる。

この裏にある願いに気づき、叶えるために動くことこそが、嫌を変えていくための本質なんです。

私自身の例でお話します。

私は営業が苦手です。
受付で名前を名乗った瞬間の視線が怖い。

私は「受付の人に、暖かな雰囲気で自分を迎えてほしい」という思いがあることに気づきました。

自立センターえさかでは「他者と過去は変えられない」と学びます。
受付の人は他人だから変えることはできません。

しかし、自分は変えられる。

自立センターえさかでは「自分と未来は変えられる」「自分のアウトプットが、相手のインプット→プロセス→アウトプットになる」とも学びます。

高木さんに相談すると、
「森さんの緊張が相手に伝わっとるのかもしれへんな」
と言われました。

そのとき、とてもしっくりきたんです。
自分が受付側の立場で想像してみたら、確かに警戒するだろうな……と。

私のアウトプット(緊張した雰囲気)が相手に伝わり、同じ緊張や警戒を引き起こしていたんだと思います。

高木さんから
「笑顔を30%増しで行ってみ」とアドバイスをもらいました。
「俺みたいにやってみ」だったら無理ですが、
30%ならできそうで、少し気が楽になりました。

実際に笑顔で受付に行くと、前より視線が怖く感じませんでした。
(本当に相手が変わったのか、私が過度に捉えていただけなのかは分かりませんが……)

考え方と行動を少し変えただけで、“嫌” がすこし減った。
これが思いが育つということなんだと実感しました。

嫌は、“我慢” や “演技” で消えない

学びプログラムで高木さんが言っていました。

嫌だと思うことを話してもらえたら、ひっくり返せるかもしれへん。
昔の嫌な記憶とひっついてる可能性があるからな。
嫌は誤解を解いたり、思いを育てたほうがええ

嫌なことは、
(1)誤解を解く
(2)思いを育てる
このどちらかで変わっていきます。

我慢する 演じる 押し殺す ……
そのどれも “嫌” の構造は変わりません。
むしろズレが大きくなり、身体にしんどさとして現れることもあります。

「嫌が多い」「隠してきた」「もうしんどい」そんな人へ

嫌の奥には、「本当はこうしたい」という思いがあります。

それを押し込めるのではなく、
見つけて、育てていくと、人は変わり始めます。

もし今、
・嫌が多い
・隠してきた
・もうしんどい
と感じているなら、“変わる入口”に立っているのかもしれません。

高木さんと一緒に、
あなたの“嫌”がどこから来ているのかを観てみませんか?

安心して話せる場所があると、思いは育っていきます。

ひとりで抱える前に、一度話しに来てください。お待ちしています。

自立センターえさか

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