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ふつうの仕事場に必要な力を、ここで取り戻す(11月の実践PGまとめ)

11月は「利用者通信を作ろう」を題材に、毎日、話し合い・協力・作業分担を繰り返しました。
その中でよく見えてきたのは、“仕事場でつまずく理由の多くは、スキルより「心の動き」にある”
ということでした。

1.他人が気になるとき、仕事に集中できない理由

「役割がない人はしんどくないかな?」
「隣の班の作業が気になる」
そんな“そわそわ”が出た人が何人もいました。

これは決して「性格が弱い」からではありません。

人が他人に注意を奪われるとき、その裏にはこんな気持ちが隠れています。
・置いていかれたくない
・迷惑をかけたくない
・注意されるのがこわい
・ちゃんとしてると思われたい

職場でミスが増えるのも、集中できないのも、ほとんどはこの“内側の揺れ”が原因です。
えさかの実践PGでは、まずこの揺れに気づくところから始めます。

2.沈黙の“間”に弱いと、仕事でも疲れやすい

沈黙の間に焦る人
様子を見すぎて引いてしまう人
誰も話さないなら発言しようと決めている人

実践PGでの「間」の使い方は、そのまま会議・打ち合わせ・報連相の質に直結します。

間が怖い → 焦って誤った判断をしてしまう
間を埋めようとする → 相手の意図を取り違えやすい
間を見すぎる → タイミングを逃して動けない

だからえさかでは、“沈黙にどう反応するか” を観察します。
これは復職後のコミュニケーションに直結する、大事なポイントです。

3.意見がぶつかった時こそ、仕事の本番

「文字が多い」「文字を小さくしたら読みにくい」
「今のままでは読みたくない」
どの意見も間違いではありません。

でも、ここで大事なのは “目的で整理できるか”。

目的は、読みやすい通信を作ること。
人によって大事だと思う条件は違う。
職場でも同じです。

だからこそ実践PGでは、「目的に立ち返る」「条件を洗い出す」「試す」「合意形成」
この一連の流れを毎日練習していきます。

これはそのまま、復職後の「チームで仕事をする力」の土台になります。

4.“違和感にフタをする癖”は、復職後の大きなリスク

「訓練だし…」と納得してしまう人
矛盾をスルーしてしまう人
言いたいことがあるのに黙り込んでしまう人

これも、職場でつまずく典型的なパターンです。

違和感に気づけない
気づいても言えない
言っても整理できない

えさかでは
①実践PGで材料を集める
②面談で背景をほどく
③もう一度実践PGで試す

という循環を使って、この“見えないつまずき”を一個ずつ解消していきます。

5.実践PG=行動の練習

面談=心の整理
この往復で、人は変わる

実践PGは、正しいことをする場ではありません。
・どんな場面で心が揺れるのか
・なぜイライラしたのか
・どこで誤解したのか
・どう反応してしまう癖があるのか
その「材料」を集める場所です。

そして、それを面談でほどき、
想い=言葉=行動がズレないように整えます。
また実践PGに戻って試す。
この繰り返しで、復職後に必要な“ぶれない軸”が育っていきます。

まとめ

11月の実践PGで見えたのは、人との関わりの難しさは「対人スキル」ではなく
「自分の揺れ」にあるということでした。

揺れに気づけるようになると
仕事のミスが減り
人とのすれ違いが減り
自分のペースで働けるようになる。

えさかは、その土台をつくる場所です。

「働くのが怖い」
「また同じことで失敗するかも」

そんな不安がある人ほど、実践PGの積み重ねが力になります。

ここから、また一緒に整えていきましょう。

自立センターえさか

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