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“今の不安”は本当に今のもの?

こんにちは。利用者出身支援員の今村です!

人間関係でトラブルが起きたとき、不安で胸がざわついて、必要以上にしんどくなってしまうことってありませんか?

私は先日、まさにそんな出来事がありました。
“友人と起きたトラブルについて、周りの友人にも話さないといけない”という状況になり、そのことを考えるだけで心も体も限界に近づいていきました。

「なんでこんなに怖いんだろう?」
「目の前の友人は、そんなに怖い人じゃないはずなのに…」

そう疑問に思いながら過ごしていく中で
「あ、これ“今の出来事”じゃなくて、”過去の傷”が疼いてるだけなんだ」
と気づいた瞬間がありました。

今日は、その時の気づきを言語化してみます。
過去の再現に気づいた話 Part2です。

“理屈では平気”なのに、心身がざわつく

今回のしんどさの理由は、ひとことで言うと

「友人に説明した時、責められるんじゃないか」

という強い恐怖でした。

頭では「私は悪くないはず」と理解しているのに、体は強く反応してしまう。
ご飯はまともに食べられず、心拍数も上昇し続ける。

どうしてここまで怯えるんだろう?
何度も「なぜ?」を重ねていくうちに、ひとつの答えに行き着きました。

責められる恐怖のルーツ

私は学生時代、嫌がらせを受けて学校に行けなくなった時期がありました。
その時、周囲の大人に「あなたが弱いのが悪いのでは?」と言われた経験があります。
明らかに自分が悪くない出来事でも、「私が悪い」とされることが何度もありました。

その経験が、今も強烈に残っていたのだと思います。
そして「また同じように責められるかもしれない」という恐怖が、
“過去の再現”として今の状況に重なっていたのです。

本当に怖かったのは“あの頃の相手”

気づいた瞬間、少し心が軽くなりました。

私は目の前の友人が怖かったわけではありません。
“過去の出来事”をもう一度体験することが怖かったのです。

「怖いのは“目の前の友人”じゃない」
「過去に私を責めてきた“大人や周囲の人”だ」

この整理がついたことで、体の反応も落ち着き始めました。

【まとめ】原因が“今じゃない”と分かるだけで、しんどさは変わる

人間関係で強い不安を感じるとき、
その相手が悪いわけでも、自分が弱いわけでもなく、「過去に経験した痛み」が反応しているだけのことがあります。

いったん立ち止まって、

「これは本当に今の不安?
それとも、あの頃の再現?」

と確かめてみるだけで、体の反応は少し落ち着いていきます。

そして、過去の出来事に対しても
「怖かったね」
「あの時、本当はこう言って貰いたかったよね」と”当時の自分”を抱きしめ、その出来事を”今の自分”が再解釈していくことで、過去の傷そのものが小さくなっていきます。

【おわりに】過去の再現を見抜くことで、“今”を生きやすくする

えさかの訓練では、このように「過去の再現」を一緒に紐解き、
“今ここ”の自分の感情を整えていくサポートをしています。
同じように、人との関係で苦しさを感じている方に、少しでもこの気づきが届けば嬉しいです。

支援員 森より

もし、あなたの中にも “今の不安じゃない何か” が疼いてしんどくなる瞬間があるなら……
ひとりで抱え込まなくて大丈夫です。
高木さんは、そういう『過去の再現』を静かに見抜いて、一緒に整理してくれる人です。
よかったら、一度会いに来てみてくださいね(見学相談会ページはこちら)。

自立センターえさか

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