面倒なルールは変えちゃってもいい?
支援員の前田です(・∀・)
今日は、実践プログラム(リワークPG)で起きた出来事を見て、「ルールを守ることで得られる効果」について私が感じたことがあったのでおすそ分け。
ボードゲームを汚してしまった
今月の実践PGは「パンデミックをクリアしよう」を利用者さん主体で進めてもらっています。
パンデミックは世界を病原体から救う協力型のボードゲームで、えさかでは協力の練習として何度か活用しています。
このボードゲームを取り扱う際「汚さない・無くさない」ために、管理方法を定めています。
これは4月に実践PGの参加者さんみんなに決めてもらいました。
その中に、「書記とプレイヤーを分ける」というルールがあります。
これは「ホワイトボードマーカーの汚れがボードゲームに付着することを防ぐため」という目的があります。
でも今回は利便性を考え、書記とプレイヤーを厳密に分けることはせず、「手の汚れを拭いたらOK」として進めていました。
結果、手を拭くのを忘れて、汚れた手でボードゲームを触ってしまうという「うっかり事故」が起こってしまいました。
ルールを曖昧にしたことで、意識が低下した?
私が見ていて感じたのは、書記とプレイヤーを分けなかったことで、「手の汚れ」に対する意識が少し下がってしまったのではないか、ということでした。
「完全にルールを破った」わけではなくても、曖昧にすることで意識が緩み、結果的にうっかり事故につながってしまうことがあるのだなと感じました。
ルールを変えることの難しさ
世の中には「なんで定められているんだろう?」「こうした方が効率がいいのに」と感じるルールがたくさんあると思います。
でも、安易に改変してしまうと、今回のように事故が起こる可能性もあります。
少し面倒で効率が悪かったとしても、それを守ることにより、常に高い意識を持っておけるから、結果的に事故が防げている。ということもあるのかもしれないなぁ~と感じました。
目的や時代に合っていないルールは変える必要があると思いますが、変える時はそのルールが制定された目的や背景を理解するのはもちろん、効率や利便性ばかりに目を向けるのではなく、どのような「意識づけ」がされているかについても目を向ける必要があるなと感じました。
髙木さんの一言
このブログを髙木さんに見てもらったところ、「『人間はミスをするものだ』という視点が抜けている。ミスをした後にどうリカバリーするか、という点にも触れておいたらなお良かった」とコメントをいただきました。
うーん、確かに…。