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カテゴリー:訓練の様子をご紹介

8月の実践プログラムレポ

支援員の前田です(・∀・)
今回は利用者さんに「8月の実践プログラムに参加して感じたこと」を言語化してもらいましたので、その内容をご紹介します。

利用者Aさんの気づき

【チーム協力体制に関する気づきと改善への取り組み】

私はこれまで、同じチームで役割分担が明確な場合、必要なメンバーだけで話し合うことが効率的だと考えてきました。
今回も、パソコン入力作業を担当する二名と支援員の前田様の3人で使用ソフトを相談し、その場で決定。
他のメンバーには後から報告する形を取りました。

しかし、同じ室内には同じプログラムに参加している別の二人がいて、文章作成作業を進めていました。
振り返りの時間に支援員の方から「こちらで話しておくと伝えればよかった」とのご指摘を受け、私のやり方が結果的にチームの協力体制を弱く見せてしまった可能性に気づきました。

効率化のための“ショートカット”が、安心感や一体感を損ねてしまう場合があると学びました。
例えば、冒頭で「この件は〇〇さんと私で話しておきますね」とひとこと共有するだけで、チームで働いている感を保つことができます。
今後は、時間短縮だけでなく、チーム全員が安心して協力できる雰囲気を意識していきます。

今回の経験を通じて、私は「効率だけでなく、一体感をつくることの重要性」に気づきました。
効率的に進めつつ、メンバーが安心して関われる空気を整えることが、結果的にチーム全体のパフォーマンス向上につながると感じています。
振り返れば、以前の職場でも同様の場面で、無意識にメンバーへ疎外感を与えていたかもしれません。
この点は、私がチームワークを苦手とする理由の一端とも感じており、今後は意識的に改善したいと思いました。

利用者Bさんの感じたこと

【実践プログラム(協力の練習)に7回参加して感じたこと】

8月1日から今日まで、実践プログラム(協力の練習)に7回参加しました。
毎日10時から50分が練習時間、そして11時からの50分は参加者全員での振り返り。そんな流れで進んでいきます。

私は今年4月にもこの実践PGに参加していましたが、その時は約2週間でリタイアしてしまいました。
4月の時点で一番つらかったのは、練習時間そのものよりも、11時からの全員での振り返りでした。参加者全員の前で、自分が何に困ったのかを言葉にすることも、他の参加者達から自分の名前を出されるのも苦手でした。
毎日他の参加者達から無作為に提示され積み上がっていく「課題リスト」のような指摘に、どれが本当に自分が取り組むべき課題なのか分からず、頭の中が混乱していました。それを支援員に相談することもできませんでした。

今回(8月)と4月を比べると、変化を感じたのは参加者の顔ぶれや少人数になったこと、支援員と相談できる時間の確保といった、自分の外側の環境です。
自分の内面については、正直まだ「これが成長しました!」と自信を持って言えるものはありません。

今後、実践PGで取り組みたいことは、私の困りごとの根本にある「想いを相手に伝えられず、のみこんでしまう癖」への挑戦です。私にとって「伝えること」は怖くてつい避けたくなることなんだと思います。
だからこそ、怖くない・嫌じゃない、そしてラクにできる「伝え方」を見つけて、少しずつ練習していきたいと思います。

利用者Cさんの気づき

【8/1からの実践PGにおいて、変わった事と変われていない事】

8/1からの実践PGに参加して、7月末までの自分と比べて変わった事は「依存無し」で①大タスクのスケジュールを自分なりに出す、もしくはスケジュールを出そうと周囲に働きかけることが出来るようになった事②自分から司会/書記の動き(ホワイトボードに話をまとめて、書く)が出来るようになった事です。

また、未だに変われていない事は①勝手に弟を投影して、助けを求められていないのに「他人の課題」に踏み込む事、②空気を読んで、全員の合意形成を取らず、何となくで議題を決定する事、③自分の小タスクのスケジュールを立てずに作業を始め、時間内に終わらず成果を出せない事です。

変わった事についての気付きは、スケジュールを決めて先の見通しが立つと自分が安心する事、訓練している時は辛かったですが、司会/書記の実践訓練をしたおかげで成果の出る進行の型が身に付き、どう行動したらいいか分からない不安で他者に依存する事が減りました。(自分に自信が付いたら、自分の地の部分の態度が出てきました。それだけ自分を出しても「えさか」では大丈夫と思えてきたのだと思います。)

変われていない事の気付きは、以前よりは表出によるトラブルの深刻度や頻度は減りましたが、発生した時は困り事とし、相変わらず対応に追われています。

これからも自分の困り事とその原因を言語化しながら、「えさか」で訓練していきたいと考え、通所を続けていきます。

おわりに

えさかの実践プログラムでは、模擬就労をしていく中で「なぜ自分が働けなくなったのか」という課題を見つけ、解決するための「実践訓練」をしていきます。
自分の苦手なことに直面するので、しんどいと感じる方が多いですが、しんどくなったら支援員がフォローするので、抱え込まずに相談してください。(相談が苦手な方は、相談の練習もできます。)
課題を解決することで、「どこでも長く働き続けられる自分」に近づくことができると思いますので、「どこで働いても長く続かない」「上司や同僚と上手くいかない」といった方には、ぜひ参加していただけたらと思います☆

自立センターえさか

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TEL:06-6190-5413(平日9:00-18:00)