こんにちは！支援員の宮崎です。
今日は卒業生のくろまめさんが卒業後の進路やその経緯について書いてくれました！

とても面白いお話なので、ぜひ読んでください。

レアケース！？な卒業生の進路

こんにちは。自立センターえさか卒業生のくろまめです。

自立訓練の通所を検討されている方が不安に感じることの一つが、｢自立訓練で本当にまた働けるようになるの？｣ということだと思います。
そこで、実際に自立訓練を受け、えさかを卒業した一人として、卒業までの道のりと近況を綴ってみることにしました。少しでも参考になれば幸いです。

私も最初は多くの利用者さんと同じように、｢正社員として再就職(一般就労)｣を目指して通所を開始しました。しかしながら、結果としては正社員就職はしないまま卒業を迎えました。

この結果だけ聞くと、｢せっかく通ったのに就職先が見つからなかったの！？｣｢自立訓練が上手くいかなかったの？｣と心配になる方もいるかもしれません。ですが、これは｢今後、私がより良い人生を歩むためにはどうする必要があるか｣を考えたうえでの選択でした。

通所時は正社員として再び働けるようになりたいという目標を持ちながら自立訓練に取り組んでいましたが、訓練の日々で私がいちばん大切にしていたのが
｢これからは自分の気持ちを抑圧せず素直に向き合うことで、心身健やかに過ごしていきたい｣
という想いでした。

そんな中、いざ次の就職先を考える段階になって、｢安定した雇用とか、潰しがきくかどうかとか、そういった目先の条件に囚われながら、自分の想いを隠していい加減に仕事を探すのが本当に自分のためになる…？｣という疑問が湧いてくるように。

本当に自分が熱意を持って取り組めることって何なんだろう…それを見つけるには｢企業への就職｣｢正社員｣などという制約を一旦すべて取り払って考えてみる必要があるという結論に至りました。
そうして自分のやりたいことを片っ端から思い起こして、見つけたのが｢ガラス作家になりたい｣という夢。そしてそれを叶えるために、まずはガラス工芸について専門的な知識や技術を学べる学校に通いたいという目標が新たに生まれました。

卒業後から現在は、入学にかかる費用を工面するためにアルバイトをしながら、志望校の入試に向けて勉強や準備に励んでいます。もともと正社員として働いていたときよりも休みは少なくなり非常に多忙な日々を送っていますが、自分が主体的に立てた目標に向かって活動するのはとても充実感があります！

自立訓練の通所を考えている方々には
・多くの人が自立訓練卒業後に｢就職｣を選ぶのは事実ですが、中には私のように｢進学｣などの別ルートを選ぶ人も存在するということ
・そして、自立センターえさかはそういった別ルートに進みたいという利用者の想いも尊重して、全力でサポートしてくれる場所だということ
をお伝えしたいです。

｢自立訓練には興味があるけど、卒業後の自分がイメージできない…｣と不安に思っている方も、まずは相談に訪れてみてはどうでしょうか？すぐに答えが見つからなくてもきっと大丈夫です。支援員さんとじっくり相談しながら自分が心から納得できる道を見つけてほしいと思っています。

本当の意味での自分の幸せを（解説：宮崎）

利用者のくろまめさんはこれまでも数多くのブログを書いてくれているとおり、えさかでの訓練期間で様々なことを学び成長して、体調や対人課題的にも十分働いていけるくらいの準備は整っていました。そのタイミングで今一度振り返って、本当に叶えたいことは何なのか自分に問いかけ決断できたのは見事だったと今思い出しても感動してしまいます。

今生きづらさを感じている方には、打算や煩悩に囚われ続けることなく、本当の意味での自分の健やかな人生を叶えるために時間を使ってほしい。そんな英断が出来る人が、一人でも増えていったら良いなと思ってえさかは今日も地道に支援に取り組んでいます。