エゴグラム「なんちゃってA診断」
おはようございます!支援員の宮崎です。
今日は20日(水)に実施した6階集合プログラムで話した「エゴグラム」のお話からさらっとお届けします。
エゴグラムの全体像の話はこちらのブログでご紹介しているので、もし良かったらご覧ください。
CPとNPが暴走しちゃうのはAが低いから?!
エゴグラムのお話、CPやNPといった親の亡霊が暴走しちゃうのは、Aがしっかり育っていないことで、CPやNPが好き放題しちゃっているからじゃないか?という仮説をお話していました。
…と思ったら、えさかの利用者さんは自己診断のAの値が意外と高い人が多い。
なんでやろ?
もしかして、Aの項目って本当の意味でのAを表していないのかも?と考えました。
Aを高い状態であろうとはしているけど、Aとしての成果・実績が出ていない状態「なんちゃってA」で留まってしまっている人がいるのではないか!
そんな仮説をふまえて「なんちゃってA診断」を作ってみました。(支援員宮崎の独断と偏見で勝手に作っただけなので、あくまで遊びとして考えてみてください)
なんちゃってA診断
以下の10項目をエゴグラム診断と同じように2点(いつも当てはまる)1点(どちらでもない)0点(当てはまらない)で点数を出してみて下さい。
- 何についても何が中心問題か考えるようにしているが、なぜか相手と意思疎通がうまくいかない/論じている世界線が違うような気がする
- 物事を分析して事実に基づいて考えているつもりだが、よく極端な考え方だ(0-100思考だ)と言われる/思い通りにならない/成果が出ない
- 「なぜ」そうなのか理由をよく考えるが、一人でスッキリできずに悶々とする
- 感情的というより論理的だと思うが、何か主張してもよく言いくるめられる
- 社会問題に関心があったとしても、特に社会活動をしていない/社会や後世のことを考えた行動選択より、今自分が得する選択をしがちだ
- 結末を予測して準備をしていても、抜け漏れが多い/想定外のことが起きて予定通りに進まないことが多い
- 物事を冷静に判断したいと思うが、しばしば煩悩に負ける
- 分からない時は分かるまで追求しているつもりだが、なかなか体調不良が改善しない
- 仕事や生活の予定を記録はできるが、それを基に改善改良していくのが苦手/計画を立てて実行する習慣が身に付いていない/時間が足りなくなる
- 他の人ならどうするか客観視しているつもりだが、よく支援員の意見にハッと気づかされる
いかがでしたか?
この項目は、通常のAの設問に下線部分を追加する形で作りました。
Aの項目を見返してみると、何となく「やる気・モットー・取り組みの方向性」に対する項目が多くて、本来社会適応で必要な「実績・再現性・有効性」について言及されていないというのが、盲点になってしまっているのではないかなと思い、そのニュアンスを追加してみました。
もし多くの項目で当てはまっていると感じた方は、本当の意味でAが成長していないのかもしれません。
なんちゃってAを成長させる
これら「なんちゃってA」の全ての項目が、ちゃんとしたAに成長しなくても働ける人がいると思います。同じように、CPやNPが高く親の価値観に乗っ取られていても、幸せに生きれたり働き続けられる人もいると思います。
えさかでよく話す「社会適応軸」の話でよく伝えますが、働けるかどうかは様々な項目の採点と配点の総合結果なので、一つの項目が高いと働ける、低いと働けないという簡単な式にはならない。
でも、もしかしたらこの「なんちゃってA」を本当の意味のAに成長させるために日々取り組んでいくことで、自然と対人トラブルが減ったり、体調が良くなったりして、結果として働き続けられるようになる人がいるかもしれないのも確かです。
ぜひ仮説の一つとして参考にしてみてください。