社会人基礎力「主体性」
こんにちは。支援員の宮崎です。
前回のブログ「前にふみ出す力」に引き続き、えさかで学ぶ社会人基礎力のお話をご紹介していきます。
今日は「主体性」についてですね。
定義と行動例
経産省の出してくれている定義と行動例が以下の通りです。
定義:物事に進んで取り組む力
行動例:指示を待つのではなく、自らやるべきことを見つけて、積極的に取り組む。
主体性を説明してくれる他のサイトなどを色々見ましたが「働くためには主体性が必要」というような職場での主体性について多く書かれていますね。
今回のブログでは、社会人基礎力の自分から広がる社会を心地良く作っていくための力という側面に着目して、より良く生きるためになぜ主体性が必要なのか?というお話をしていこうと思います。
主体「性」
前回の社会人基礎力の復習ですが、「性」のつく力は生まれた時から皆が持っている力ですね。
私たちは、這えば立て、立てば歩めと自然と主体性を発揮して成長していくものです。
なので今自分が主体性が発揮できていないとすると、何かによって阻まれていると考えてみましょう。
阻んでいるものを見つけて退けていく必要があるってことです!
身に付けるというより、取り戻すって感じですね。
主体性って何?
ざっくり言うと「自分で決めて、自分でやる」ということ。
昔は「良い大学に行って良い会社に行けば、一生安泰!」という公式が存在していましたが、今はそうはいきません。
“みんな”大学に行くようになったし、良い会社入っても潰れるし、終身雇用という概念も薄くなったし…
必ずしも結婚して家庭を築かなくても良い。
逆に誰かの言われたとおりにやったら騙されるくらい…(笑)
(ちなみに宮崎は親が言った通りに良い高校・良い大学に行って資格を取って働いていましたが、うつで退職して本当に病んだ生活を送っていました。)
言われたとおりが通用しない。
働くためというのも勿論ですが、人として生きていくために自分で決めて自分でやる力が必要になったということです。
でもそれだけじゃ足りない
じゃぁ自分で決めて自分でしたら何でも良いのか?と言ったら少し違います。
「ゲーム好きだから一生ゲームやってまーす」はなんか違う気がしますよね。
主体性は「自分で決めて自分でやる」と説明しましたが、実はもう一つ大事なことがあるんです。
それが「理想の未来に必要な未来を選び取る」ということです。
自分で決めたことが、自分のなりたい未来に対して必要か否かの吟味をしなければなりません。
プロゲーマーになりたいのであれば、ゲームを1日10時間でもやっても良いかもしれないですが、
医者になる未来を描くのであれば、他に優先した方が良いことがありそうですよね。
自分で決めて自分でやる。そしてなりたい未来に必要なことを選び取る。
その二つの側面が満たせて初めて、主体性を発揮して心地良く生きていると言えるでしょう。
なりたい未来がない人へ
そうは言っても「やりたいこともなりたい未来もない」という人が一定数いるのも事実です。
えさかに相談に来る方の多くが主体性を削ぐような教育をされてきているように感じます。
やりたいことを「するな」と言われ、やりたくないことを「やれ」と言われる。
それで生きてきたら、自分のやりたいことがどこか遠くの果てに埋もれて出てこなくなっちゃうんです。
そういう人はどうしたら良いでしょうか?
えさかでは「行動事実を見る」という取り組みを提案しています。
あくまでやりたいことは阻まれているだけ・忘れているだけで本来はあったはず。
「やりたかった気持ち」は消えてしまっているかもしれませんが、「今までやってきた行動」は残っているんですよね。
子どもの時から今まで何に時間を使ってきたか思い返すことが大切です。
何時間でも出来ること、ついつい究めてしまうこと、やってて疲れないこと…
親に隠れてでもやっていたこともあるはずです。(笑)
ヒントを自分の人生の中から探していきましょう。
それが例え職業選択に関係なかったとしても、生きづらさの原因や働ける自分になるためのヒントであることには違いありません。
阻まれている思いがある人は、必ずそれがいたるところで「体調不良」や「うつっぽさ」「怒りや苛立ち」という形になって、自分を蝕むからです。
忘れていた自分を思い出して自分のなりたい未来を決める。
それを叶えるために必要なことを選んで実行していく。
そうやって主体性を発揮して、自分が納得する生活を営んでいきましょう。
★★★
以上、主体性のご紹介でした!
次回は「働きかけ力」です!