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前にふみ出す力

こんにちは。支援員の宮崎です。

前回のブログ「社会人基礎力って何?」のお話に引き続き、えさかで学ぶ社会人基礎力のお話をご紹介していきます。

今日は前にふみ出す力についてです。

定義

社会人基礎力はそれぞれの力に定義が書かれています。

前にふみ出す力の定義は

一歩前にふみ出し、失敗しても粘り強く取り組むです。

えさかではそれぞれの力について、気になるトピックを深掘りしていくスタイルなのですが、

今回の深堀ラインナップは前にふみ出す力の定義にまつわる4つの誤解についてお届けしようと思います。

「前」ってどっち?

「前にふみ出し」って書いてあるけど、自分にとっての前ってなんなんやろ?というお話です。

皆さんは自分の進んでいる方向がどこを向いているか考えたことがありますか?

えさかでは人生には前・後ろ・横・今の4つの方向があると考えています。

後ろ向きは過去の出来事を基点に進んでいる状態。

・恨みを晴らすため
・元彼を見返すため

みたいなのは後ろ向きな状態なんですよね。

横向きは他の人と比べている状態。

・友達よりまともな会社に行きたい
・親の望む人生を叶えている

みたいなのは自分が横向きになっている証拠。

前を見失っているならまだしも、後ろや横を「前」だと勘違いして生きてしまっている人が地味に多いです。

今向きは刹那的快楽を追いかけ続けている状態。

・なんやかんやでスマホいじってる時間が長い
・彼氏さえおればOK
・美味しいものが食べれたら人生OK

なんとなく人生ハッピーそうですが、これは今向きな状態なんですよね。

迷っているというより、止まっている・見ないフリしているというのが適切かもしれないです。

じゃぁ前って何か?というと理想の自分に向かっている状態を指します。

・目標に向けて計画的に取り組んでいる
・なりたい自分が言語化できている

前向きな状態は、苦しいことや嬉しいこと、悔しいこと、辛いことなど色々起きるので、一見「もう少し良い人生があるんじゃないか?」と錯覚しそうになりますが、これが前向きです。

横向き・後ろ向き・今向きの状態では、類友のように同じ方向を向いている人が寄ってきます。

残業や給料で揉める職場
刹那的なハッピーで囲まれるサークル
噂話ばかりの友人
何かと意見が噛み合わないパートナーなどとのご縁が多く、自分の体調も芳しくなくなります。

前を向いていないと前後感覚が狂う

そして前向きな空間に行くと、自分だけ別の方向を向いていることになるので、人から反対されたり、仕事では同僚と意見が食い違ったりすることが多く、生きづらさを感じることになりすぐその場を離れてしまいます。

前を向いていないと、前後感覚が逆になってしまうので、せっかく良い縁に出会っても「何か違う!」と自分から離れてしまうんですよね。

より良い環境で生きるためにも、自分が向いている方向がちゃんと前になっているか今一度見直してみても良いですね。

「ふみ出す」に対する誤解

これはイメージの話になるのですが、「ふみ出し方」をよく分かっていない人が多いかもしれません。

例えば一生懸命頑張っているけど、なかなか報われない人っていますよね。

そういう方は、本当はピラミッドを登って行かなきゃいけないところを、エレベータを探して周りをぐるぐる走っている状態なんです!!

叶えたい未来がある時に、本当は皆やらなきゃいけないことって内心分かってると思うんです。

でも「その方法は自分には合っていない」「その方法以外で叶える方法ないかな?」とピラミッドを登らずに叶える方法を探したくなるんですよね。

そして往々にしてそういった邪な想いがある時は、色んな本を読みたくなったり、セミナーを受けたくなったり、実績のある人の話が聞きたくなったりするもんです。

よく管理者の高木さんは「その見つけたエレベータは、乗っても地獄行きやで(笑)」と話します。

もし自分がそうやって色々探したくなった時は「楽な方法探していないか?」「ふみ出し方間違えてないかな?」と自分に問いかけてみましょう。

「失敗」ってなんだと思ってる?

よく「失敗するのが怖くて出来ない」という人がいます。

なんで失敗が怖くなるんでしょうか?

そもそも失敗って何でしょう!?

例えば赤ちゃんが歩けるようになるまで沢山転んではひっくり返ってを繰り返します。

かれこれ3か月くらい歩くのを「失敗」し続けますよね。

でもこの世で「失敗が怖いので歩くのやめたわw」って赤ちゃんを見たことがないですね。

失敗が怖いのは横向き?

生まれて「失敗」という概念が生まれるのって、兄弟やお友達から「やーい失敗してるぅ!」「だっさー!」とからかわれて成功するまで繰り返すことを諦めた時なのかなと考えます。

…これって「横向き」になっている状態ですね!

人から言われることが「前」になってしまっている状態ですもんね。

失敗が怖いのは計画不足?

上手くいかないことがあった時に、「なぜ上手くいかなかったか」「次どこを工夫したら上手くいくか」が見当が付いていますか?

計画的に仮説検証が出来ている時って、多分「失敗」ではなく「収穫」だと感じると思うんです。

恐らく「失敗」になってしまっている人は、そもそも試行するときの根拠や予測がなく動き出しちゃっているんだと思います。

“下手な鉄砲数うちゃ当たる”戦法になってしまっているんでしょうね。

「なぜ自分が失敗したか」が明らかになると、失敗という概念がそもそも無くなると思います。

失敗が怖いのは時空がバグっている?

先述した通り、失敗が怖いのは計画的な仮説検証になっていない時ですよね。

多分計画が出来ていると、達成までにある一定期間に一定回数繰り返す必要があることが分かると思います。

恐らく失敗が怖くなる人は、計画が弱いので「一回で成功する」みたいな妄想世界が出来上がっているんだと思います。

時間という概念がすっ飛んで「今」と「成功」の2点しか存在しなくなっている時に「想定外=失敗」になっているのかもしれないですね。

「粘り強く」ってどういうこと?

「粘り強く取り組む」という言葉を聞くと、“同じ手段を繰り返し続ける”というニュアンスに感じてしまいますが、これは大きな誤解があります。

そうではなくて「成功するまで手段を変え続けよう」というニュアンスで解釈してみましょう。

「粘り強く取り組む」というのは

(成功するという意識を)粘り強く(持ちながら、ときには色んな手段を試行錯誤しながら)取り組む

という言葉が省略されていると考えています。

間違った粘り強さを発揮していないか、改めて振り返ってみると良いですね。

以上前にふみ出す力のご紹介でした。

次から前にふみ出す力の3つの能力要素に進み、次回は「主体性」のお話です!

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