input-procecss-outputで考える食事のあり方
高木さんはIT畑出身ということもあり「この世の全てはinput-process-outputで考えられる」とよく言っています。
その公式を使って食事について考えてみたので、ご紹介。
食べるという行為をinput-process-outputで分けるとこんな感じになりますよね。
【input】食べること
【process】消化・吸収
【output】排泄
でも巷の食事法や健康法、ダイエット法って、【input】のところが凄く多くないですか?
・何食食べるか(1日○食論争)
・何時に食べるか(16時間断食、夕食を何時間前に済ませるetc…)
・何を摂取するか(タンパク質、ビタミンを摂ろう、サプリメント…)
・何を制限するか(糖質制限・減塩・脱小麦…)
inputを調節することで何らかの結果を得ようとしている人が多いですよね。
いかに消化するか?
いかに吸収力を高めるか?
いかに排泄するか?
ってところはあまり重要視されていないような気がします。
■対人交流と似ている食事のinput-process-output
対人課題などでは「同じ状況でも自分の選択で結果が変わる」という話をしますが、これは食事にもあてはまるような気がしますね。
どれだけ良い人が来ても(input)、自分の余裕がなかったら(process)、敵意として受け取ってしんどくなってしまう(output)のと同じように。
どれだけ良いものを食べても(input)、消化器が弱っていたら上手く吸収できないし(process)、むしろ体の負担になってしまいそう(output)。
そして同様に、働き方と食事も同じかなと思いました。
パーテーションで囲ってもらって耳栓をして上司から紙で依頼が来た状態でしか仕事ができない自分より、どこでも誰とでもさっぱり働ける自分の方が生きやすそう。
気を遣ってinputをコントロールしないと良い状態にならない自分よりも、どんなものを食べてもしっかり消化・吸収・排泄してくれる身体づくりを目指したい。
食事のことを考えてて思いましたが、なんだか食事って人生に設計が凄く似ているんですね。
■食事をinput-process-outputで考えてきて見えること
私たちは小さい頃から変数はinputだけだと思いこんで生きてきた気がします。
だから何か辛いことがあった時に、いかに避けるか、配慮してもらうか、辞めるか…みたいにinputを調整することで乗り越える癖が付いているのかなと。
受け止める側の自分(process)を変えられるという発想がそもそもなかった気がします。
本当はinputだけでなく、processやoutputにもフォーカスしてみることが、改善・改良のコツなんだろうなと思いました。
まずは食事など目に見えるところからの成功体験が積めたら、対人場面や仕事でもより良く生きる選択肢が増えるんでしょうね。
それがまさに生活訓練の真骨頂だったりするのですが。