【参加レポ】フェスタマイノリティに参加して分かったADHDとASDの違い
10月2日に大阪市内で開催された発達障がい者イベントの「フェスタマイノリティ」に高木さんが呼ばれてお手伝いしてきました。
そこで気付いた発達障がいの特徴の違いと大阪の良さについて、備忘録がてら書いていこうと思います。
Contents
不安と困りごとを感じていた
私は開催前から高木さんの横で手伝っていたのですが、手伝うにあたって結構不安なことやソワソワしていたことがいくつかありました。
【開催前まで】
○主催者がわからない
金輝さんからの依頼と聞いていたけど、挨拶に来たのは就労移行のサビ管さんでパニック
○企画書がない
開催の目的は…?
○無断転載&名前間違ってる
Twitterのアイコンって勝手に転載して良いものなの!?
せめて「株式会社江坂-起業家支援センター」「自立センターえさか」って誰も確認しなかったのかな…
○当日の流れなどの事前連絡がない
せめて集合場所とか時間とか…あるのかなぁと思ったけどなかった。
○講演の目的や内容がわからないので何話したら良いかわからない
これは聞いたけど結局よく分からなかった。(就労移行の利用者さんを増やすためだったのかな??)
【当日】
○打ち合わせがない
なんかみんな自然に動いてるけど、高木さんにだけ連絡なかったのかな…
○誰がスタッフか分からない
とりあえず挨拶来てくれたサビ管さんだけ辛うじて覚えていて良かった…
○タイムスケジュールがない
開催側?にはあったみたいだけど、演者だけでなく参加者さん用も配られてなかった…
○案内図がない
どこに誰のブースがあるのか分からなくて怖い。
○音が大きい
バックミュージック大きい
&会場が狭くて人が多いから反響して耳が痛い
&音楽祭みたいな爆音で息ができない。
○人が多い
人混みに酔う
&話しかけられるかもしれない準備
&Twitterとかで知られてるかもしれないからちょっと怖い(不特定多数でなく微特定多数の恐怖)
○急に後ろからドローン降ってきて怖い
単純に危機管理。
○急な予定変更の連続
講演時間そもそも教えられてない
&タイムキープされてないから予定時間全然違う
&順番が来たと思ったら予定外の方が割り込み演者になリそうになる
○想像以上に同業者からの挨拶が多い
就労移行さんとか来ていて挨拶されてびびる。
そういう界隈の人が来るって聞いてない、知らない笑
名刺足りない笑
不安と困りごとの正体
実はこれ、全部「発達特性の違いから来るしんどさ」だと高木さんが開設してくれました。
企画側のADHD的テンポ感に対して、私のASDがパニックを起こしたという構図だったとのこと。
開催前から開催中まで自分がなぜこんなにソワソワしているのか全く分かってなかったんですが、言われてみたら前述したことって確かにASD的困りごとばかりですね。
恐らく企画側も出演者も参加者もASDとADHDのどちらの特性も持っている人たちだと思うのですが、おそらくしんどくならなかった人はADHDの側面を活かして参加していたのかなと。
ASD的思考プロセスで参加していた人はしんどくなったのかなと思いました。
えさかならどんなイベントにする?
えさかが発達障がいイベントを開催するならお悩み相談や福祉説明会に目的を絞って、相談者別の個別ブースで、完全予約制でやるんだろうな…と高木さんと話をしました。
不特定多数の人が出入りする環境が得意じゃないし、時間や場所が未定な状態ってとても不安だから、事前予約で時間指定の相談会にする。
基本的に人に話しかけるの苦手だから誰にも聞かずに済むように、遠くから目で見て分かるように案内版を大きく立てる。
他のブースも気になる人用に、パンフレットとかを置く場所や講師紹介スペースを作っておく。
体調が悪くなってもスタッフにすぐに助けを呼べるように、スタッフはゼッケンとかで分けておく。
休憩したり頭を整理できるように、自由に座れるスペースを設ける。
…なんか全然違うイベントになりそう。(もはや個別会で良いんじゃね?と企画倒れしそうな勢い)
多分えさかの支援員も利用者さんもASD的思考プロセスが濃い人ばかりだからかなと。
同じ発達障がいと言っても…
今回のフェスタに参加して、発達障がいと言っても結構両極端に分かれるなぁと改めて感じました。
例えば支援してもらおうと思っても、恐らくADHD優勢タイプとASD優勢タイプで、多分求めている支援も環境も違うんだと思う。
今回のフェスタのような場がいける人は、自助会や発達カフェのような開けた空間でのサポートが合うかもしれないし、今回の場がしんどかった人は、えさかのような他の当事者との関わりが比較的少ない環境で自分と向き合うことが効果的なんだろうと思う。
就労移行や自立訓練など福祉サービスを利用したいと検討している人は、自分がどういうタイプかを知ることで自分に合った事業所を見つけていく必要がありそうですね。
どんな人でも居場所がある大阪
例えば吹田市の自立訓練は事業所ごとに結構色が違って、特徴がはっきり分かれているんですよね。
特色がバラけているからこそ、色んな選択肢の中から事業所を選べるので、自分に合う事業所が見つかるかもしれない。
こうやって各施設が特色を出すからこそ、それぞれの施設が競争ではなく共生ができているのかなとすら感じますね。
コミュニティの多様性が、当事者のセーフティネットを広げるというか。
大阪は南はカフェや自助会が、北はえさかが(笑)と言った感じで地域で色があるから、どんなタイプの発達障がいの人も頼れる先があって幸せな地域なのかもしれないなと感じました。