上司に自分の話が伝わらない時のカラクリ
自分の中では論理的に伝えているのに、全く上司に伝わらない経験があるかと思います。
なぜ伝わらないのか?こんなに分かりやすい話なのに。
なぜそういうことが起こっているのかをエゴグラム的に解説。
そもそも論理的な話って「起承転結」「はじめ・なか・おわり」「PREP」など検索したら色々出てきますよね。だいたい3-4個の要素で構成されているものが多いと思います。
恐らく上手く伝わらないときは、それぞれの項目を書いてる自我がバラバラなんじゃないか?という仮説です。
例えば支援員にこんな相談をするとします。
「システムエンジニアになろうと思って、、どうやったらなれますかね。多分給料も良さそうだし、事務とかより自分のためになりそう。履歴書とか添削してもらえますか?」
これを「主張→根拠→比較→主張(再)」という構成で分解してみますね。
■主張:A(今の自分の自我)
システムエンジニアになる方法を教えて欲しいです。
↑手に職付けたら働けるとAが誤認識している
■根拠:FC(自由な子どもの自我)
お金を沢山稼ぎたいからです。
↑根拠になっておらず、FCの願望になっている
■比較:NP(養育的な大人の自我)
事務職より人生のためになると思います。
↑自分を大切にしているフリをしたNPの謎主張
■主張(再):CP(厳しい親の自我)
どうやったら受かる履歴書が書けますか?
↑元の主張とズレている
一見それっぽく見えるんですけど、これを受け取った相手は困ってしまうんです。
「お金を稼ぎたいならシステムエンジニアじゃない職選んだら?」
「事務職の人をなめてるのかなぁ?」
「履歴書書きたいの?SEになる方法が知りたいの?」
「そもそもなんでそんなにお金必要なの?」
支援員は何に答えたら良いのか分からなくなるし、聞けば聞くほど何言いたいのか分からなくなる悪循環になりますね。
本人も聞かれたら聞かれたで困ると思いますし…。
上司と話が通じない人は、もしかしたら、自分の中の自我がバラバラの主張をしている状態なのかも?と疑ってみたら良いかもしれません。