就労移行支援事業所を選ぶときに避けるべき3つのポイント
このブログは、もう一度働けるようになりたくて就労移行やリワークプログラムなどの就労支援サービスを探している人に向けた「こんな事業所は気を付けて!」3選です。
普通の福祉事業所の探し方を知りたい人は「自分に合う福祉事業 探し方」などで検索してください。
今回は、
■ネットにある情報大体見たし、事業所のホームページも結構見比べたけどよく分からない…
■体験や見学会に行ったけど、なんかしっくりこないのはなぜだろう?
■ちゃんとした事業所を見極めたい!
■福祉に対するモヤを論理的に納得したい
という人に対して、高IQ&高学歴&有資格者&発達障がい当事者&元福祉サービス利用者&現支援員の宮崎が気付いた「こんなこと言ってる福祉事業所は避けた方が良いな」と感じたものを3つご用意したので、ご紹介します。
私みたいに大学まで出て普通に働いてて、大人になって発達障がいの診断を受けたような方はきっと参考になるような気がします。
※あくまで今回はこんなフレーズ使ってる事業所は気を付けて3選で、こんな事業所が良いよ!って話は字数的に書いてないので悪しからずご了承あれ。
「個別対応します」
一見ありがたく聞こえるこの言葉ですが、見学会などで支援員が言っていたら要注意。
福祉サービスは利用者一人ひとりに個別支援計画というものを作ります。それに基づいて進められるものなので、基本的に個別対応は大前提です。
なので個別対応しますという文言は「当たり前に訓練しています」ということと同義なので、強みでも有難いことでも何でもありません。
「個別対応しています」「利用者によって訓練内容が違います」と言って、どんな支援をするかが見えにくい事業所は、支援員の肌感で訓練内容が決まる可能性があります。
特に何ヵ所も事業展開してる大きいとこなら特に要注意で、働けるようになるための機序に基づいた再現性のある支援が提供されるというより、そこの現場に配置されている支援員の力量が色濃く反映されかねないということです。
極論だけど、個別対応を強く謳っているところってのは、利用者が働けるようになるメソッドがない可能性がある。
よっぽど相性の良い支援員に出会わない限りは、博打になりかねないので私なら選ばないかな。
「自己理解を深めます」
就活の時の自己分析とちょっと似てる言葉だから、カッコ良さそうに見えるけど要注意。
大事なのは自己理解を深めることじゃなくて、何をどうやってどこまで知ることが自己理解を深めることになるのかを具体的に支援員が言えるかどうかだと思います。
□どんな訓練を通じて自己理解を深めるの?
□何を知ったら自己理解が深まったと言えるの?
□どの程度まで理解したら、自己理解が深まったと言えるの?
□自己理解が深まったらどうなるの?
見学会で支援員にここまで聞いてみましょう。
それを聞いて、自分もその方法で働けるようになれそうと思ったら、そこに通ったら良い。
ただ、そこで何回か聞いても結局よく分からなかった場合は別の事業所を探した方が良さそう。サービス内容すら通じ合えないなら、実際の個別支援内容なんてもっと通じ合えないという未来が見えてしまうので、私は選ばない。
「コミュニケーションのスキルを上げます」
「訓練を通じてコミュニケーションのスキルを上げます」としてるところがあれば、それは私から言わせてもらったら支援していませんとも言ってるも同然の地雷ワード。
コミュニケーションって言葉ほど解像度の荒い言葉ないですよね。
■そもそもコミュニケーションって何?
■コミュニケーションスキルって何?
■どうやったら上がるの?
■どれだけ上がったら働けるの?
もう疑問ばっかりの言葉。
「利用者さんによります」とか言われたら卒倒しちゃいそう。
確かに、訓練を通じて何かしらの課題が解決したり能力が鍛えられることで、結果としてコミュニケーションスキルは上がるかもしれないけど、もしそれ自体が訓練の目的になるのであれば、個別的というよりは画一的な訓練をしているように感じてしまう。
「コミュニケーションも人それぞれ、利用者によって指導する内容は変わりますよ」と他の事業所の支援員さんに言われそう。
でもすごくモヤモヤする。
えさかは、ぶっちゃけコミュニケーションなんてできなくても仕事はできるとすら思っている。
本当にコミュニケーションができないから働けないのか?いや、日本語通じてるし。
自立訓練という福祉制度を利用できている、年金もらってる、失業保険もらってる、今日本で生きてる、この時点で十分コミュニケーションスキルはあると思う。
働けなくなったのって、そこじゃないんだよね。
コミュニケーションの綻びを見ることは、働けるようになるためではなく、その綻びの中にある共通点を探し、働けなくなった根本的な原因を見つけるためだと思っている。
コミュニケーションスキルを上げる訓練は手段が目的化しているんじゃないかな。小手先の取ってつけた対処法みたいな。
見栄えは良いから一瞬働けるようになるかもしれないけど、根治してないから絶対続かない。
働き続けられないなら、訓練する時間がもったいない。だから避けた方が良いと思う。
だから選ばないし、選ばなくて良かったと思っている。
だから多分、避けた方が良い人が私の他にもいると思ってる。
以上3つでした。
じゃぁえさかはどんな訓練してるの?
とりあえず、避けた方が良い事業所の話は書いたけど、通った方が良い事業所の話は書いてないです。(文字数的にね)
また今度書きますね。
そしてここまで読んだ人の中には「えさかさんはどんな訓練してるんじゃい!」って思う人もいると思うけど、それもここに書ききれないので、気になる方は見学会に来ていただければと思います。
今日も2000文字…(長い)(本当は450文字で書きたい)