就職のための基礎講座~なぜ天秤が壊れているのか?~
前回の続きです(前回はこちら)
前回は「働けない人は天秤が壊れている」という話を書きました。双方の価値を比べるための判断軸に変なのが入っているから、いつも判断を間違って、辛いことが続くということを書きました。
今回は、なぜその天秤が壊れるのか?どうやったら直るのか?ということを書いていこうと思います。
なぜ天秤が壊れるのか?
なぜ天秤が壊れるのか?それは働けない人の判断軸に、何が入ってるかを深堀りしたら見えてくるかもしれないです。
働けない人の判断軸に入ってるものって例えば「怒られないように」「目を付けられないように」「仕事が増えないように」「出来るだけお金が稼げるように」みたいな、独り勝ちしたいというシチュエーションになるか否かという軸になっている気がします。
これって「相手を楽にしたい」「一緒に成し遂げたい」といった、相手が喜ぶ/自分も周りも得をするという観点が弱いように見えますよね。
なぜ利他的・協力的な観点がなくなり、利己的・自己中心的な軸が強くなるのでしょうか?
おそらくこういった方は、人生の中で「相手が喜ぶと自分も嬉しい」「みんなと一緒に得をする」という経験が薄かったり、もしくは「自分が得をしたときに相手が泣いている」「周りが楽しいときに自分だけ損してる」という経験が多いんだと思います。
そういった経験が薄い(もしくは多い)ことで、誰かと共通で持つ判断軸(仕事を仕上げるetc…)をセットできず、自分だけが得をする軸(怒られずに済むetc…)を採用してしまい、結果として働くための天秤が機能しなくなっていくのでしょう。
どうやったら働くための天秤になるか?
前述した仮説で進めると、天秤が「壊れている」のではなく、「育っていない」という方が正しいのかもしれません。つまり働く天秤を今からでも育てていく必要があるということです。
どうやって育てるのかというと、経験を積んでいくということの他ないような気がします。全ての人間が「育つ」過程って、やっぱり生きていく中で経験を積み、試行錯誤していくことに尽きますよね。
他者と協力して上手くいくという経験を積んでいく。仕事なら難しいなら、親との家事分担からでも良いし、ボランティアでも良いし、えさかのような福祉施設でも良いと思います。
自分の世界に他者を入れることで得をするという成功体験を増やしていくことが、唯一の方法でしょう。
1秒で自転車に乗れるようになった人がいないのと同じように、1秒で他者と上手くいく人はいません。
何度も転んでは起き、アドバイスをもらいながら、失敗と成功を繰り返していくことで、他者と共通の目的・目標を持てるようになっていくと思います。
えさかでは集合プログラムといって、利用者さん同士で協力してテーマに向かって協力する機会を毎日設けているので、興味がある方は、ブログにその様子が書いてありますので読んでみてください。
見学もいつでも受け付けておりますので、TwitterのDMやWebサイトからお問い合わせください。