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「社会適応軸」というもう一つの見方

えさかに相談に来る人や利用している人が、ASDみ、ADHDみを持っていて、その人の特性の強さをX軸(ADHD)、Y軸(ASD)の座標で捉えて理解している。そうした時に、同じ座標上にいても、働ける人と働けない人がいることに気づく。また、発達特性自体がそこまで強いわけではないのに働けない人がいることにも気づいた。働けるか否かは発達特性の強さ(X軸やY軸の座標)で決まるのではなく、別の軸の数値で決まると解釈した。それをえさかでは「社会適応軸」と呼んでZ軸でみている。

同じ座標にいても社会適応軸(Z軸)がプラスになってる人は働けるし、マイナスになっていたら働けない。みたいな感じだとして、Z軸の±を決める要素は何なのかというと、一概に項目化できている訳でもない。色んな要素が絡んで±が決まるんだと思ってる。「社会適応するための力の総和」と考えてみるとわかりやすいかも知れない。

えさかでは、合理的配慮をしてX軸、Y軸の座標を変えることで働けるようになってほしい訳ではなく、Z軸「社会適応軸」を訓練で伸ばすことで働けるようになってほしいと思っている。それが本当の意味で「障害の有無に関係なく働く」事なんだと思う。そのために「社会人基礎力」や「職業準備性ピラミッド」の土台からの積み上げを重視している。

自立センターえさか

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