えさか通信

テキストアーカイブ

2022年2月号

職員に聞いた、十年ビジョン

 ちょうど今朝、管理者の髙木が通院検査の結果再手術が必要になり緊急入院になってしまったところです。二週間ほど前から体調不良を訴えていたので、心配していたのですが、驚きの結果に職員一同も動揺を隠せません。一刻も早く回復するよう祈るばかりです。

 当事業所は一月から三月にかけて理念の見直しと十年ビジョンの策定を行う予定でしたが、管理者の体調不良でビジョン会議ができていません。今回、職員一同が会議のために言語化してきた想いを宮崎がインタビューしました。この場を借りて私が感動したところを抜粋して紹介します。

社会での役割と安定を

「個々が人生設計を築けている社会、そしてそれを達成するためにその一人ひとりが社会という生態の中で役割を持って行動できている社会を目指したい。その結果として継続的に安定した生活している状態が望ましいと考えている。それが叶う状態であれば、正直どんな仕事でも良いんだよね。」

人生の転換期に揺れる

「定期券を更新する度に増える年齢を見て、今後のことを考え焦りつつも、見て見ぬふりをしたい自分が葛藤していた。正直、好きなことはあるが、それで食べていく自身もない。今は実家暮らしだが、追々一人で自活できる人間になるために、どの方向性で進んだら良いか考え始めたい。今回の理念の見直しが自分としても良いきっかけになった。」

リワークって何だろう

「私は不登校経験があるが、自分が人生で一番困ったことはそれではなく、働けなくなったこと。だから働けなくなった人の課題を一緒に解消していきたいと思っている。でも【リワーク】ってこれといった資格がある感じでもなく、調べてもピンとくる職業が出てこない。自分が何を身に付けたら再就職を今以上にサポートできるのだろうと調べ考えている。」

人間らしさを追求する

「一人ひとりが、自分にとっての生きる意味や幸せとは何だろうと考え、定義し、そこに向かって歩む社会を作りたい。人は時間の制限がある。刹那的な快楽が沢山手に入る今、何に自分は時間を使いたいのか?に向き合うことが人間らしさであり、自分らしさに繋がると思う。生きづらい人はそこが見えてないと思う。そこに気付かせる存在でありたい。」

こうやって社員が自分の想いを出しあうって、ちょっと恥ずかしいけど、良い職場づくり、良い仕事づくりには不可欠な気がします。「ならどうする?」と言った前向きな議論に繋がるからです。ここからどんな会社を作っていくか、高木が回復することを祈りながら、職員だけでも、まずは考えていけたら良いなと思っています。

自分に向いている仕事はあるのか

 自立なんでも相談会で「自分は営業に向いていると思うか?」という質問が来ました。発達障がいという診断を受けて、検査結果をふまえるなどして、得意不得意が可視化されることが多いようです。

 実際本当に、仕事に向き不向きがあるのかというと、そんなことないのだと思います。実際に働いてみて思うのは、得意なことだからと言って、会社の役に立つかどうかは限らないということです。苦手なことだとしても、丁寧に指示を聞けるために、職場からの評価が良かったりもします。できると思っていることほど、つい雰囲気で作業してしまい、ミスが起きたり、他の人が付いて来れず、結果として周りの手間を増やす結果にもなり兼ねません。

 大事なのは、仕事として何がしたいかです。やりたいことが先にあって、それを叶えるためにどう動くかが肝で、凸も凹も使い用次第です。本当にやりたい仕事なら、やっているうちに「向いている」仕事になるというカラクリです。そもそも向いているって何でしょうね。自分の「好き」が向いていると考えるとしっくりきます。

改めて感じた難しさ

 昨年の西梅田こころとからだのクリニックの放火事件を機に、同じくリワークに力を入れていたり、出前講座に行ったりした経緯などがあるためか、当事業所にも取材の問い合わせがありました。

 その時、医療や福祉のことを知らない記者さんに「リワークとは何か?」ということを説明する機会があり、私は非常に驚きました。全然伝わらないのです。それは、記者さんの理解の問題ではなく、私の言葉が拙いことが原因でした。そこで私は、普段いかに馴染みのある人たちに馴染みのある言葉でしか発信していなかったかということを痛感したのです。

 本当は私自身も福祉のことなど何も知らなかった人間です。私はそういう福祉に縁がなく苦しんでいる人に、福祉という存在を知らせたいと思って広報活動をしているのに、知りたいと思って話を聞いてくれる人にすら、上手く伝えられなかったのです。自分の言葉をもう一度見直す貴重な機会になりました。

1月の集合プログラムの様子

1月の4週目は2日間かけて「江坂で店を出すとしたらどんな店を企画しますか?」という課題を取り組みました。本当は初めから参加するはずだった参加者さんが来ておらず、いつ来るかもわからない状態に…。1日目の終わり頃に通所されて取り組みに合流したのですが、そこからタイムスケジュールがずれてしまい、時間内に終わらせることができませんでした。振り返りでは「遅れてくる人がいたら、どう対応したら良かった?」「遅れて参加するときは、なんて声をかけたら良かった?」という話をしました。これって卒業後の仕事先でも起こりそうなトラブルですもんね!

セミナー・イベント再開しています

ちょこちょこセミナーなど再開しています!
ご参加ありがとうございます!

・ハローワークや就労移行への高木さんの意見が聞けて良かった。

・自分の給料を上げたければ、会社・職場の目標を把握することが大切。

・私の場合は奥底の「やりたくない」「どうせできない」という思考に繋がると気付けました。

・相手の本音を掴むには、言動のずれを観察する必要があるので、相手を冷静に見ないといけないと思った。