えさか通信

テキストアーカイブ

2021年8月号

「職業準備性ピラミッド」の起源

 自立センターえさかでは、職業準備性ピラミッドの積み上げを支援の軸の一つにして取り入れています。職業準備性ピラミッドとは、働くために必要な能力を階層で表したものです。「健康管理」「日常生活管理」がまず土台となり、その上に「対人スキル」「基本的労働習慣」「職業適性」があります。

今や就労移行をはじめとした多くの福祉施設が、この職業準備性ピラミッドを使っていますが、いつ誰が使い始めたものかご存知ですか?実は府内の医療機関が院内デイサービスの中で利用者に学んでもらおうという意図で使っていたものです。職業準備性ピラミッドは医療フェーズの人に対する支
援ツールだったということです。

自立訓練と就労移行

令和元年度の厚生労働省の資料によりますと、平均通所日数は自立訓練が12.8日/月、就労移行が10.7日/月と就労移行の利用者の方が自立訓練利用者に比べて、通所日数が少ないということになります。

これは、毎日通所できておらず、自立訓練が適当な方が就労移行に通いながら日々葛藤していることを示唆しています。実際、当事業所の見学会を訪れる方は、就労移行の見学・体験に行ったものの、自分の求めている支援と違ったと話す方も多く、必要な支援に結びついていない現状を耳にします。

近年は、毎日動ける状態ではなく医療の手が濃く必要な状態の方が、就労を目指しすぎて、結果として社会復帰から遠ざかっている、ないしは体調が悪いまま働き、休職と復職を繰り返しているのかもしれません。

最適な社会復帰への道

実際に困っている人の主訴を尋ねると、仕事上でのトラブルを挙げる人が多いですが、詳しく聞いていくと土台の部分が弱い人が目立ちます。我々地域に根差す支援員が、働くことができない原因が働くスキルではないということを、困っている人に正確に伝えることで、最適な社会復帰への選択を促せるのではないかと考えています。

なぜ発達凸凹が障がいになるのか

全ての人に大なり小なり特性の凸凹がありますよね。周りには凸凹の差がとても大きく見えるのに、社会で活躍している人もいます。もしかして、凸凹の大きさが必ずしも生きづらさに直結しているわけでないとすると、凸凹が障がいとなってしまう人と、そうでない人の違いは何なのでしょう?
それは凸凹の活かし方だと考えています。障がいとなっている人はどちらも弱みになっている可能性があります。

例えば自分の凹を無理に補おうとして裏目に出たり、凸を使い過ぎて過集中になり、他にかけるエネルギーがなくなってしまったり。凹を見て自己否定したり、自分の凸基準で相手に不満を持ったり、凸凹がストレスやトラブルを引き起こすツールになっていることが多いように感じます。

えさかでは凸凹を整えるのではなく、持っている特性を活かすための支援をしています。知能検査ベースでしか自分の特性を把握していない方が多いので、日々の行動がどの特性に基づいているのか知り、使いどころを変えていけるようなサポートをしています。

第100回の事業所見学会

毎月の定例見学会が第100回を迎える。就労継続支援A型事業を開設した年の5月から8年以上かけてコツコツ開催し続けてきた結果だ。今日は、管理者から見た見学会について書いてみようと思う。

最初の頃は、職員総出で見学会の対応をしていた。管理者の役割は、施設設立の経緯と今後のビジョンを語ること。サービス内容は、サービス管理責任者が話をして、職員や利用者さんからも施設の様子が聞ける構成になっていた。

見学の最後には、質疑応答の時間を十分に確保している。しかし、最近はとある工夫で、参加者さんの満足度が高くなっていると思う。それは、最初に知りたいことを聞いてから話を始めること。参加者さんの思いも汲めるので、一体感が生まれる。

毎回楽しくやるためには、参加者さんとの交流は欠かせない。今では、一番若い女性の支援者さんと還暦を迎えた私の2人が中心で見学会の対応をしているので、安心して参加して欲しいと思う。

支援員の日常

えさかの職員は2週に1回顔を合わせて利用者さんのことを話す会議があります。利用者さんごとに担当支援員がつく体制になっているので、利用者さんの日々の様子や訓練の進捗をふまえて、支援方針を共有しています。担当制とはいえ、集合プログラムなどで全ての利用者さんと関わる機会があるので、自分の担当以外の利用者さんを見る機会が少なからずあります。全ての利用者に対し、いつどの支援員でも対応できるように、会議での情報共有が不可欠です。

イベントのアンケートをご紹介

社会人基礎力講座「課題発見力」のアンケートです!

●上司の指摘の話は、自分の明らかにしたいことを明確に持っていれば、指摘に惑わされないというのを実践したいです。

●過去を知って、今に至ってることを知って、じゃぁ分かった後にどうする!?って言えるところまで持っていくのが大事

●自分の目標がわからないと、課題は発見できないと思いました。他人の評価ばかり気にしていると感じました。自分の目標をもう一度考え直したいです。

9月のイベント

  • 9月 8日(水)10:00-12:00 事業所見学会
  • 9月11日(土)10:00-12:00 社会人基礎力講座「創造力」
  • 9月15日(水)13:00-15:00 自立なんでも相談会
  • 9月22日(水)18:30-20:30 座談会
  • 9月25日(水)13:00-15:00 就職のための基礎講座