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第59回座談会
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日時: 2014.10.17(金)18:30~20:30
『震災から3年 チャレンジすることは大切だ ~初めての単身赴任と岩手県中小企業支援』
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江坂が好き!な経営者のための、第59回座談会を開催します。
テーマは
『震災から3年 チャレンジすることは大切だ
~初めての単身赴任と岩手県中小企業支援』問題提起者は
中小企業診断士 仲下 聖治さん です。震災の影響で経営が苦しくなった中小企業の再生に取り組むため、約1年間岩手県に単身赴任をした仲下さん。東北にいくことになったきっかけや、岩手や青森の企業再生支援の
現状、単身赴任中のさまざまな体験談をお話しいただく予定です。企業再生に取り組む中で感じたリスタートを切る社長と、惜しくも事業をたたむことになった経営者の少しの差とは…
仲下さんに、肌で感じた東北の現状についてお話しいただきます。
報告
仲下さんは昨年、東北の中小企業の再生支援を手伝うため、岩手県に単身赴任をしておられました。
仲下さんが岩手県に行くことになったのは、中小企業診断士仲間が岩手県で中小企業の再生支援に携わっており、「仕事が忙しいから手伝ってほしい。仕事内容は来たらわかる」と言われ、何をするのかも明確にわからないまま、自分が役に立つのならと考え、とりあえず岩手に向かったそうです。仲下さんは、青森・岩手の景色などの写真を織り交ぜながら、東北での生活の様子を紹介くださった後、企業再生支援の種類やスキーム、その中での中小企業診断士の役割などをお話しされました。
企業再生支援の種類には法的整理と私的整理があるのですが、仲下さんが携わった案件は私的整理が主だったそうです。その中で『バンクミーティング』という銀行と経営者の話し合いの場があり、そこでは中小企業診断士が、経営者の言葉を金融用語に直して銀行側へ伝えたり、その逆を行ったりと、両者の通訳・橋渡し的な役割を担っていたそうです。岩手県では年間15社程の再生支援に携わられたそうですが、その中の事例を少しご紹介くださりました。
難しいことやお金をかけることをしなくても、社員と共に「会社を良くしたい!」と高い意識を持ち、現場の声を生かした様々な工夫をこらすことで企業再生の糸口を掴んだ企業の事例を通じて、仲下さんは「中小企業の再生の鍵となるのは、経営者の覚悟と、それに伴った行動である」と述べ、お話を締めくくられました。乾杯の後は食事をしながら意見交換を行いました。参加者それぞれが感想を述べたり仲下さんへ質問したりする中で、震災からの復興の現状や、東北のみならず全国の中小企業を取り巻く状況等についても話が広がりました。
(以下、アンケートより抜粋)
Q.参加して良かったことや学んだこと、気づいたことを教えてください
- 経営者に大切な「覚悟」と「行動」についてのお話が聴けて良かったです。
- 難しいことをしなくても、社長や社員が高い意識を持ち、現場のアイデアを生かした工夫を行うことが、売上アップにつながること。
- ストーリーで話し、売上を伸ばした。