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第56回座談会

  • 日時: 2014.06.12(木)18:30~20:30
    『中小企業の経営をよくしたい! ~粉飾決算の片棒を担がされた過去から~』
  • 江坂が好き!な経営者のための、第56回座談会を開催します。

    テーマは
    『中小企業の経営をよくしたい!
              ~粉飾決算の片棒を担がされた過去から~』

    問題提起者は
    金谷修司税理士事務所 所長 金谷 修司さん です。

    父が建設業の社長であった私は、順風満帆に大学から大手企業S社へと就職したかに見えました。
    しかし、配属された経理部で粉飾決算の片棒を担がされたことに耐え兼ねるとともに、業種こそ違えど経営者としての誇りと魂を受け継いだ一人の経営者として
    社会に貢献したいとの思いからS社を飛び出します。退職後はストレスから鬱になったうえ、税理士試験に何度も落ちたが、最終的には大学院で資格を取得。
    粉飾ではなく中小企業の経営を真剣によくしたいと経営改善に取り組む税理士です。

    報告

    金谷さんが幼少の頃、父親が土木関係の会社を経営していました。土砂降りの日は、真夜中でも自ら河川の工事現場に赴き、日ごろから「うちは絶対手抜きはしない」と語る、そんな責任感のある父親の姿を見て、金谷さんは育ちました。けれども、父親は金谷さんに家業を継いでもらいたいとは思っていなかったようです。
    金谷さんは大学を卒業し、某大手企業に就職しました。経理部に配属され、数年後には重要な役職に就きましたが、そこで金谷さんは、粉飾決算の片棒を担がされることになります。「これでいいのか」と疑問を覚えた金谷さんは退職を決意。ある本をきっかけに税理士になりたいと思い、専門学校に通い始めました。

    しかし、「辞めていく人間」という会社での風当たりの悪さと、仕事の傍ら専門学校にも通わなければならないという2つのプレッシャーに苛まれます。会社を退職してからは勉強一筋に取り組みましたが、それまでのプレッシャーと孤独な環境に精神的に追い込まれ、親元に帰ることになってしまいます。

    実家で勉強を続けていた金谷さんは、しばらくして会計事務所に就職しました。そこでの6年間の勤務の中で、大学院にも通いながら、税理士の資格を取得します。そして34才の時に独立。同友会に入会してさまざまな業種の方と出会い、仕事も軌道に乗り始めますが、ある仕事で大失敗をしてしまいます。事業が上手くいきかけていたことに天狗になっていたと気づいた金谷さんは、今一度自分を見直し、自分は本当に何がしたいのか、何ができるのかを考えました。

    現在、金谷さんは、中小企業の経営者や起業家を応援したいという想いを持ち、国から認定経営革新等支援機関の認定を受け、中小企業の支援を行っているほか、NPO法人 江坂-起業家ネットワークにも入会し、地域の起業家の支援もされています。今後、さらなる事業発展・地域貢献に勤しむべく、事務所移転を行い人員の増員を図るなどして、「手抜きはしない」と語っていた父親のように責任のある仕事で社会貢献を行っていきたいと考えておられます。

    (以下、アンケートより抜粋)

    Q.参加して良かったことや学んだこと、気づいたことを教えてください

    • 将来の独立時に参考になるようなことを学べた。
    • 業種、職業は違っても、根本の部分は同じようなものなんだと思いました。
    • 今後起業するにあたって、参考になりました。

自立センターえさか

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