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第17回障がい者雇用を考える会

  • 日時:2016.11.30(水)18:30~21:00
    【発表者】江坂-起業家支援センター 竹中 友一
  • テーマは『夢・目標を明確にするために~支援者を目指して気づいたこと~』です。

    ▼発表者メッセージ
    こんにちは。この「障がい者雇用を考える会」担当で、今回の発表者でもある竹中と申します。
    僕は大学院在学中に広汎性発達障がいと診断され、当社に入社しました。今は大阪府の職場実習制度など求職者の訓練担当を通じ、支援者を目指しています。
    「障がいがあるのに、人の支援ができるの?」
    と思う方もいるかも知れませんが、当社で社会経験を積んできたことや、人のために生きるよろこびを知ったことが強みになっているのだと、僕は思っています。
    しかし、もちろんはじめから明確な夢や目標があったわけではありません。やりたい仕事が見つからず迷ったり、困難に直面して悩んだこともありました。
    当日は、そんなこれまでのエピソードの紹介や支援者を目指すようになったいきさつを通じて、明確な夢・目標をもつために大切なことについてお話ししたいと思っています。
    働くこと・生きがい・幸せについて、ぜひ皆さんで話し合いませんか?

    【タイムテーブル】
    18:30 開会 主催者あいさつ
    18:35 発表
    18:55 会食準備
    19:00 会食・意見交換
    19:50 アンケート記入
    20:00 懇親会
    21:00 閉会

    報告

    11月30日、17回目の障がい者雇用を考える会を開催しました。

    この度、より多くの方々への学びと交流の機会となるよう、時間帯を昼から夜に設定する、懇親会を設けるなど、会の内容の大幅な見直しを図りました。
    記念すべきリニューアル第1回である今回は、当社のA型社員である竹中が発表者を務め、企業の経営者や個人事業主、公的機関の職員、支援事業所の管理者やスタッフ、地域で働く当事者など、総勢24名の方々にご参加いただきました。

    竹中自身、発達障がいがありますが、現在は大阪府の委託訓練制度をはじめ職場実習の担当を通じ、自身と同じような悩みをもつ方々のサポートを行う支援者になるべく活動しています。

    まず、自身の生い立ちや入社後のエピソードを振り返りながら、支援者を目指すきかっけになった話を行いました。
    少年時代は「変わり者」と言われ続けてもそれほど気になりませんでしたが、大学・大学院時代に対人トラブルから挫折を経験し、塾講師や接客業のアルバイトをしても評価は上がらず、自身の発達障がいの特性と周囲とのギャップを痛感したり、
    入社後も、色々なことを学ぼうとしましたが、「はっきりとした就職の目標が定まらないこと」「対人トラブルの問題」で、社会での生き方を見失った時期があったりしたそうです。

    そんな時に、実習生の担当をしてみないか、と打診を受け、過去に塾講師として教えていた経験や、当社で長く働いており一通りの会社の概要は分かっていたことから、「できるかも」と思い、軽い気持ちでやることを決めたそうです。
    しかし、竹中自身も「社会での生き方を見失った今の状態で、本当にできるのか」という不安もあり、社内から「無理なんじゃないか」という声もあったそうです。

    しかし、この実習担当が転機となり、これまでの自分本位な考え方に気づき、「この人のために頑張らなくては」という風に、「頭のスイッチが切り替わった」といいます。

    今までで経験してきたことを「全投入」し、「体当たり」で2ヶ月間の実習をやり遂げ、その後も引き続き、実習生を担当していくことができました。
    その中で、自分の経験してきたことを活かしながら、同じような就職の悩みをもつ人のサポートをすることの喜びを感じ、「支援者ならできる」=「支援者になりたい」と、目標が定まっていったとのことです。

    また、これまで実習生の方々と接する中で気づいた、働く上での明確な夢・目標をもつためには、2つの大切なポイントがあると感じたそうです。
    「人のために」という意識をもつ

    「自分がする」と思えるものをはっきりさせる

    また、「その人の経験や気づきによって、考え方や行動特性は変わる」と、自身の体験談もまじえて、障がいがあるかどうかは大した問題ではないとも話されました。


    その後の懇親会も、多くの方に残っていただき、お酒を飲みながら盛り上がりつつも、働くために必要なことや、これからや支援の在り方についてなど、さまざまな議論を交わしました。

    Q.参加して良かったことや学んだこと、気づいた事を教えてください。

    • ハンディを持つ方の方が、実は精神性や感性が高いと感じました。
    • 原点に戻ったと感じました。
    • 当事者の立場での話を聞けたこと。
    • 障がいというハンディは全く感じられず、社会人としてもこのような発表が出来るまでこられたことに素晴らしいと感じました。
    • 「人」を真中に置く事が何事でも大切
    • 人は変わるということ
    • 様々な方が障がい者雇用を考えておられるという事を実感し、非常に勇気づけられました。
    • 「あせらず、ゆっくり、あなた (貴方、貴女) らしく」
    • 障害受容の大切さ
    • 色んな方面の方々が参加されていることで様々な意見を得れた。
    • 竹中様の体験談が自分の仕事に活かせれる内容であった
    • 実際にいろんな方が参加されているのにビックリしました。
      自分のことでもたいへんなのに、他人のために考え、行動されてる方いらっしゃって感動です!
    • 様々な立場の方が真剣に取り組まれていると感じた
    • 竹中様のお話を聞かせていただき、事業所のメンバーさんに伝えることが学べました。
    • さまざまな立場、職業の方の話を聞けたこと。
    • 20人以上参加があった
    • 参加者の方々から色々な感想や意見などの言葉をいただき、励みや勉強になった。
      もっと頑張っていきたいという想いが強くもてた。

自立センターえさか

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