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第63回座談会
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日時: 2015.03.11(水)18:30~20:30
『企業から見た障害者就労支援』
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江坂が好き!な経営者のための、第63回座談会を開催します。
テーマは
『企業から見た障害者就労支援』問題提起者は
一般社団法人ユニオンブックス 代表理事 藪田 真吾さん です。障害者就労支援ってなんだろう?ノーマライゼーションの実現?福祉=ボランティア精神のもとに企業側に啓蒙活動を続けていれば実現すると思っていませんか?
企業側からするととても違和感があります。本当に根を張った福祉活動を行うならもっと具体的に違った方法があるのでは。
就労継続支援A型事業を選択した理由についても、そのメリット・デメリットと矛盾点・疑問点などを中心に企業側から見た福祉についてお話させていただきます。報告
一般社団法人ユニオンブックスの代表理事 藪田真吾さんにお話しいただきました。
藪田さんは4月に就労継続支援A型事業所「ほんのきもち」を開設予定で、現在はその準備として障がい者の支援機関などと連携しながら実習生を受け入れ、環境を整えておられます。
はじめは簡単な社内業務を障がい者の実習生にお願いしていたそうですが、徐々に出来ることが増え、今では直接お客様に携わる業務を任せられるようになったそうです。
出来ることが増えると、これまで社員が行っていた仕事を障がい者が担当し、社員はさらに能力の高い仕事を行うことが可能となるため、結果的に会社全体がレベルアップしていくと薮田さんは感じておられるそうです。一方で薮田さんは障がい者の就労実習を受け入れる中で、企業のことをよく調べずに「会社が儲かっているなら障がい者を受け入れてよ」とボランティア感覚で依頼する支援者も居ることに疑問を感じていると話されました。
「就労支援に携わる支援者はもっと企業に入り込んで、その企業について徹底的に調査してほしい。支援者が、その企業がどんな仕事をしているのか、どうやったら利用者が定着できるのかを知り、それを利用者に落とし込んでいってほしい」と考えているそうです。
そして利用者が企業に定着し、抜けられては困るぐらいの戦力となり、初めて就労移行支援が成立するのではないかと話されました。最後に薮田さんは「将来的には自社で育った社員が地域の企業に就職することはもちろん、自社で学んだノウハウを活かして起業して、それが地域に広がっていくと嬉しいです」と述べ、お話を締めくくられました。
意見交換では企業側と支援者側双方の立場から「支援者に求めること・企業に求めること」などの意見が述べられ、互いに理解を深めることができたようでした。
(以下、アンケートより抜粋)
Q.参加して良かったことや学んだこと、気づいたことを教えてください
- 就労に関する考え方。
- 障がい者雇用の将来性と問題点が判った。
- 企業が支援者に求めること、支援者が企業に求めること、双方の意見が聞けて良かった。