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第37回座談会
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日時: 2012.09.12(水)18:30~20:30
「もうあかん」そこからが本当のスタート!
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江坂が好き!な経営者のための、第37回座談会を開催します。
テーマは
「もうあかん」そこからが本当のスタート!問題提起者は
IKKEデザイン 勝村 志津 さん です。座談会をはじめて以来、初の女性問題提起者となる勝村さんにお話をしていただきます。
6年前にご主人が脳内出血で倒れ、今までの生活すべてを失った経験や、そこから起業するまでの経緯、また、今後実現したいと思っている夢について語っていただきます。仕事に限らず、「まさかの坂」に出くわした時、どう立ち向かうのか。勝村さんの体験談の後、参加者全員での討論もする予定です。
報告
座長の高木の挨拶があり、次にIKKEデザイン 勝村さんの問題提起が始まりました。
1、起業するまでのこと
普通の家庭で普通に育ち、受験、就職、結婚、出産を経験し、平々凡々と幸せに暮らしていた。しかし、7年前に突然ご主人が倒れたことから「まさかの坂」を転がることに。
自営業を営んでいたご主人が倒れたので、すぐに生活ができなくなり、保育園と小6の娘をかかえ、途方に暮れた。
その後なんとか吹田で家を借り、結婚前の職場であるデザイン事務所で働くことに。
全国を回って講演する社長の傍ら、講演のための事務や秘書のような仕事をしながら、引きこもりの子のお世話をしたりしていた。
など、ご自身の生い立ちから起業するまでのお話をしていただきました。2、起業したきっかけ
デザイン事務所で5年間働いたが、やっぱりデザインやwebなど、やりたいことがある。という気持ちを社長に相談すると、独立するなら辞めてもいいと言われた。
また、今まで子どもに「お帰り」と言われていたので、「お帰り」と言ってあげたい。という気持ちもあり、自宅で開業した。
など、起業のきっかけについてのお話がありました。3、起業してからのこと
起業当初は名刺を作って、仕事は知り合いから知り合いへ紹介してもらったりしていた。
吹田の女性起業家セミナーに参加し、子どももいながら起業したり、起業を考えている人がいっぱいいることを知った。
その後も起業家交流会やセミナーに参加し、経営塾で経営理念を作ることで軸をしっかり持てた。
現在、起業して1年と8カ月。ホームページ作成、ネットショップの構築、印刷物のデザインをしている。
デジタルの中ではあるが、人と人とのつながりや人のあたたかさを伝えたい。
など、起業してからのお話をしていただきました。4、これからの夢
もっと仕事を増やして、事務所を持ち、スタッフも雇って会社組織にしたい。
また、子どもが不登校になり、精神的にすごくしんどかった。普通に学校に行ってくれて、制服を洗ってあげられることがすごく幸せなことに感じた。
というご自身の経験から、不登校している子どもをもった親御さんのメンタル的なサポートをしたい。そして、「恩返し」がしたい。
と、これからの夢について語っていただきました。5、問題提議
「まさかの坂」に遭遇した時、どんな風に乗り越えたか。
また、これから「まさかの坂」に遭遇した時にどういう心構えをしているのか。という投げかけをされました。「いいかわるいかみんな心の中」
いいこともわるいことも全部自分次第で、こうして皆さんに会えたことも今までの経験があったから。
これからわるいことが起こっても何かのメッセージだと思って乗り越えていきたい。と、締めくくられました。勝村さんのお話が終わった後、アドバンス・アクトの松隈さんに乾杯の音頭をとっていただき、会食しながらの意見交換がはじまりました。
勝村さんからの投げかけに対する討論や意見交換を行い、参加者全員でまさかの坂について考えました。
「まさかの坂」なんて遭遇したこともなければ、自分に何か起こることを想像したこともなかったので、考えるいいきっかけになった。
病気で入院した時、身内ではなく第三者が心配してくれていることを感じ、「我」を捨てることで乗り越えた。悩んでいることや立ち止まることがあれば、自然や夜景を見に行くと良い。など様々な意見が出ました。
(以下、アンケートより抜粋)Q.今日の座談会に参加して学んだことや、気づいたことを教えてください
- 人生は何が起こってもおかしくない、もしもの時に対応できるように先のことも考えて生きていかないといけないと思いました。
- 江坂エリアにたくさんの起業家がいることを知った。
- 皆さんの話は参考になります。
- 悩んだときに、夜景を見たり自然に触れに行くことで解決できる。
- 2回目の参加ですが癒されました。
- いつも当たり前に生活していることなのに急な出来事で、仕事をうばいとられる危機感は想像もつかなかったです。
- 自分の「心の中」のあり様で、再スタートできることに共感した。
- 思いがけず、「まさかの坂」を転がってしまうことがある。何事も自分の心が決めること。起きたことに良いことも悪いこともない。
- 今まで「まさかの坂」なんて考えたことが無かったので、改めて考える良いキッカケになった。親の偉大さ、自分の未熟さを実感すると共に、経営者の方は様々な事を考えているのだと、視野の広さ、考えの深さを実感しました。
定刻となり閉会。
閉会後も、引き続き江坂-起業家支援センターの一角で語り合いました。